標高が高い最源流の尺上

尺伝説(大物記録)
尺伝説(大物記録)
 2021/6/2 晴れ 32.0cm ♀? 
この滝はどうやって越えるのか?
横壁に取り付き近づいて滝を直登できるか確かめてみるが流れ落ちてくる水量が多く全身ビショ濡れになってしまいそうなので諦めた。
そろそろいい時間・・・・9寸も釣れたことだし腰を下ろして帰り支度をはじめた。
帰る前に滝の向こうがどうなっているのか見ておこうと木の根っ子を頼りに横壁に登った。
横壁は張り出した薄尾根、滝との高さ関係から滝上に下れないと思っていたが尾根上に立つとザレた斜面が上手い具合に積み重なりクラックの階段を1段下れば足が付くではないか・・・・30分延長することにした。
タタミ3、4畳程の小さな淵、勢いがある落ち込みからの水流で淵の半分は白泡に埋まっていた。
落ち込み間際に仕掛けを落とすと仕掛けは中央で止まりモゾモゾしたアタリが手元に伝わので身構えていたらもの凄い勢いで下流に走る向こう合わせだった。
巣穴があるのか?下流の大石の下に逃げ込まれた。巣穴に入り込まれてしまったら万事休すなのでラインのテンションをジワジワ上げると巣穴から出てきたが今度は落ち込みの中に逃げ込んだ。
巣穴から引き離し泳ぎだしてもアマゴの動きを食いとめることができず、この攻防を繰り返した。
何度か目に下流に泳いだ時に巣穴に逃げ込むのを諦めたのか大石の横を通って下流に泳ぎだした。
水の流れに乗って下流に走られたら食い止めるすべがなくなってしまうので竿を絞り上流に向かせた。
 
「でっ、デカイ」
竿が大きく曲がり胴に乗ってもバシャバシャ尾鰭を振り寄ってこない泳ぎは力強かった。
少しずつ浅瀬に誘導して玉網に収めた。
標高が高い最源流の小さな淵で幅広の尺アマゴ、厳しい環境でどんな風に育てばこれほど大きくなれるのか?
この最高の引きとやり取りは滅多に味わえるもんじゃない。


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