崩落谷の尺上

尺伝説(大物記録)
吉野川水系  2018/7/29

右支流が大崩落して10年以上経つが回復する兆しは見えない。淵底が削り取られて荒々しい岩が剥き出しになっている。大石が沈み砂が溜まればアマゴが定住するようになるかも知れないが大水が出たら、大石もアマゴも押し流されてしまう急峻な渓相だから仕方ない。右支流は帰り道のアプローチに使う、渓に取り付いて標高を稼ぎ原生林の中を平行移動して山道と合流した方が釣り上がった渓を引き返して下降した場所を登り返すより楽なのだ。あくまでもアプローチだから釣れる釣れないは期待していない。それでも竿を出しチビアマゴが2尾、まぁそんなもんだろう。

淵に大岩が覆い被さり竿を立てるのがややこしい場所、2節ほど竿を畳んだまま落ち込みの奥にピン飛ばし、餌が淵尻まで流れたところで喰いついた。結構デカイ・・・・狭い淵を縦横無尽に走り回る。竿を2節畳んだままでは動きを喰い止めることができないと判断してテンションを掛けたまま下の淵まで後ずさりして竿を伸ばした。泳ぐ姿が少し細身だったので、また得意の泣き尺か?と思っていたがメジャーを当てると30.3cm、ちゃんと本尺あるじゃない。

驚いたのは、同じクラスの雄が雌の後を追ってきた。なんで崩落して荒れた渓に尺が2尾もいるのか?誰かが放すなんてことは考えられない。本流から上ってくるにしても出合にある10mの滝は越えられないだろう。だとしたら大水が出て上流から流されてきた以外に考えられない。否、上流は2年前に詰めたが崩落でアマゴの棲めるような場所はなかった筈、もっと上に崩落していないアマゴの桃源郷があるのか?

来年の宿題やな。
アマゴ 30.3cm ♀
テクニカルゲーム渓隼 S中硬56NY
仕掛け寸法3.5m  ハリス0.6号  キジ餌

 

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