祝・愛媛渓流釣り解禁2019

渓流釣り遡行記2019
渓流釣り遡行記2019
 吉野川水系 2019/2/2 晴れ 
開けましておめでとうございます。
今年もいよいよ始まります。
解禁日当日に出陣する予定だったが天気予報を考慮して2日の土曜日に順延した。
順延を決めた理由は2日前の雨だった。
いくら暖かい冬と云っても山は雪が降ったはずだと予測した、本流沿いの道の路面状況を見て肩透かしを喰らった。
上流に車を進めると路肩に寄せられた雪が疎らに残っていたが例年と比べると全然少ない量に驚いた。 
車止め付近には5cmの雪、ここから魚止めまで釣り上がる。
雪はドンドン深くなるだろうから下流の渓に逃げることも考えたが周囲が明るくなり切れ込んだ渓間の雪の状況を確認して 「行けるんじゃない」と判断した。南斜面の山に陽射しが掛かりだした8時過ぎに歩きはじめた。
釣り初めの滝まで標高差にして7、80m位あるだろうか?
重い荷物と雪の急斜面に足が重い、滑る足元にバランスを崩し握りしめた木により掛かったり、息が切れて何度も休憩しながら禁漁期のオフトレをサボったツケを身に浸みて感じていしまった。

解禁日の儀式
渓流シーズンの安全を祈願して御神酒を祀った。
渓に流した後の御神酒を少し頂いた。
『OneCUP OSZEKI 大吟醸』めちゃ旨いじゃん
滝壺の底に沈み餌を咥えても殆ど動かないアタリが出ないのでラインを上下に動かしテンションをかけて探らないと針掛かりしているのかどうかが分からない。
2投目で今シーズンの初アマゴが釣れた。
釣れたと云うより『何となく釣れていた』が本当のところだった。
まぁ、それでも最初の1尾は嬉しい。
車止めの気温は-5℃だった、渓はもっと冷え込んでいるかも知れない。
手が悴み竿を持つ手を交互に交代しないと耐えられない、水面から上げるとラインに付いた水は直ぐに玉状の氷になってしまう。
穂先の継ぎ目は凍って体温で暖めてやらないと収納できない・・・・
「寒くて堪らんなぁ」・・・・と文句ばかりし口にしているけど渓間にピーンと張りつめた空気感と落ち込みから聞こえてくる渓音が快く感じる。
去年後半はいろいろあったけど、今年もこの場所に立っていられることが感慨深い。
相棒の村兆さんは解禁日からテンカラを振る。
アマゴは底に沈み流れが緩い場所に張り付いているから毛鉤を追うのは難しいようだ。
陽が差し込んでいる暖かい淵で意地を通した6寸を掛けた。
流れがない溜まりは薄い氷が張っている。
おそらく水温は0℃に近い状況の中でもやる気があるアマゴも居るようだ。

アマゴ8寸(25cm)
漸く、真面なサイズが出てくれた。
小さなアタリがあって巣穴のエグレにラインを引き込んだ。
陽当たりが良い場所でないと魚心は感じられない。
アマゴ9寸(27cm)
勝負は二又以降だと思っていたが尺の実績のある淵で9寸が喰って来た。
陽が当たらない淵なのでテンカラでは無理だろうと村兆さんが譲ってくれたポイント、掛けたのは中央の浅い場所だったので毛鉤を追っていたかも知れないと彼は悔しがっていた。

陽が当たる淵はテンカラポイント、何度も毛鉤を咥えようとしているらしいが針掛かりには至らなかった。
羽虫が飛びアマゴが上を向くようになるのはもう少し先のようだ。
南に支尾根が張りだして陽が当たらない寒々とした斜面のガレ場を這い上がり滝を高巻く、少し気温が上がっているせいなのか湿めっぽい雪が靴底のフェルトに張り付き高下駄になる。
いつもなら水が浸みだしている岩場を簡単にヘツッテ高巻くのだが滑り落ちるイメージを感じたで、岩場を越えた場所まで更に高巻き横移動したけど下る段階になって急斜面の高度感にビビってしまった。

アマゴ9寸(28cm)
落ち込みの右横で掛けた。
アタリは飽くまでもゆっくり、淵を泳ぎ回る程のパワーはないけど不覚にも針掛かりしてしまった
状況から逃れようとする引き強さが竿尻まで伝わってくる。
大事を見て玉網を出して掬い上げた。

アマゴ9寸(27cm)

コイツは「チョンチョン」⇒「グィー」⇒「ヨシャー」 って感じで盛期と変わらない出方だった。

このお寒い渓の状況で殆どサビがない魚体は素晴らしい。

解禁日から8寸+9寸が3尾とはなかなか幸先が良すぎる。

ここでヘロヘロ状態だったのに残ったパワーを振り絞り魚止めまでやって来た。
掛けたのはギリ3寸、もうパワーが残っていない!!

後は下るだけなのにチョットした登りに差し掛かると足が悲鳴をあげ体力も脚力も限界を越えていた。

こんなことじゃキツい源流に行けるはずもなく先が思いやられる。

さぁーて、どうしたものか?


当日データ
 吉野川水系 2019/2/2 晴れ
 釣果:19尾、最大:28.0cm、キープなし
 遡行距離:12.0km、標高差:250m

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