苦労した割には

渓流釣り遡行記2019
吉野川水系  2019/3/25 晴れ
この水系で最も厳しい渓、2時間少々歩き渓が緩くなった源流から竿を出そうと思っていた。渓筋が近くなる休憩ポイント、1時間歩いて5分のタイム-バー最速タイムからだと10分のタイムオーバー・・・・これが現在の実力なので仕方ないが思っていたほど悪くない、解禁当初のヨタヨタ歩き息切れしまくりだった頃を思えば脚力はだいぶ回復しているみたいだ。休憩ついでに目の前の淵に竿を出してみる、増水しないとアタリすら無い場所なのに6寸が2尾釣れた。ここで暫し考えた・・・・久しぶりに連爆帯を釣り上がるのも悪くない・・・・考えが纏まらないうちに歩きはじめた。15分歩いて座り込んだ。「やっぱ、このアプローチはキツい」この先で待ち受けている葛籠折れの急登の連続を想像するだけで嫌になる。こんなところでヘタり込んでいるようじゃ5分オーバーどころじゃ辿り着けないし釣りながら源流を目指した方が楽やわ~
休憩ポイントの淵

 
涸れたスズタケを掻き分け下った先は滝の連続が納まりこの渓にしては傾斜が緩い場所だった。アベレージサイズは6寸、魚影自体はそんなに濃くないけど「ここは絶対居る」と思ったポイントはアタリがあり針掛かりするので面白い。
 
尺の実績がある淵、どうやって攻めようか?と考えたあげく右の岩壁を隠れ蓑にして手前から奥へ段々に仕掛けを入れていったが中央の流れが緩まった場所で7寸が釣れただけ・・・・飽きない程度に釣れるのは楽しいけどサイズが大きくならない
連爆はヤバそうな滝が連続する。一見すると大高巻きになりそうな雰囲気がプンプンしているが滝壁の横に際どいルートが存在している。落ちたらどうなるかのリスクと相談しながら安全優先で行動すれば単独釣行でも滑落してお陀仏になる心配は無い。
いつもは下るのが怖くて躊躇する大滝、手前の滝を高巻きせずサイドの窪み降りて大石に乗ったら正面突破することができた・・・・こんなルートがあるとはねぇ、登りは立木に掴まればスルスルっとクリアーできる。こんな良い滝壺なのに6寸が2尾とは淋しいなぁ。

 
連爆を越えて漸く源流域に入り気の抜けない遡行から解放され楽になる。水量は少し少なめか?もう雪解けには期待出来ないから梅雨の時期まで水量は減る一方だろう。水温が低いのかアタリがあってもなかなか喰いついてくれないので時間が掛かる。待ちきれず早めに合わせを入れるとアマゴが途中で外れ仕掛けは上の木の枝に絡みつく、今日はこのパターンで多くの仕掛けを失った。
源流域のアマゴは容姿が変わる。朱点の赤が濃くなり腹部の黒点が多くなる。魚体はスリムになり体全体が薄い黄味かかり真夏の盛期になっても取れない。こっちの方が源流らしくて好きだ。
魚止めに届かず納竿
急登を辿り連爆をやり過ごし苦労した割には7寸止まりだった。まぁこんな日もあるだろうと車止めへの山道を下りはじめたが2時間近く歩きっぱなしは疲れる。

遡行データ
釣果:39尾、最大:23.0cm、キープなし、遡行距離:13.1km、標高差:650m

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました