令和初尺

尺伝説(大物記録)
尺伝説(大物記録)
 2020/2/15 晴れ 30.5cm ♂ 

この渓の魅力は何と言っても渓谷美だ。

両岸が狭まった一枚岩の地形に滝と淵の組合せ、遡行は簡単ではないが無事通過できたことへの満足感と自信が得られる。

そんな核心部をやり過ごし渓の傾斜が落ち着きだした先に『3段淵』と呼んでいる美しい場所がある。

2段目と3段目は10m前後の直瀑なのだが1段目は2m位の落差しかないので『3段滝』より『3段淵』と云った方がシックリくる。

1段目はアタリなし
2段目は穂先を叩く明らかに大物のアタリ、チョット焦ったのか?「バシッ」と強く合わせたらハリス切れ・・・・もう一度仕切り直したけど2度とアタリが現れることはなかった。
3段目は落ち込みに仕掛けを入れると張りだした壁際で止まった。
そして穂先がゆっくり5cm程沈み元に戻る動きを2回繰り返した。
水中で滝からの複雑な流れがラインにテンションを掛けているのだと思っていたが3回目の動きで竿をジワァーっと上げてみたら重みはあるのに生命感は伝わってこない・・・・シマッタ、底に沈んでいる枝に絡んだのか?仕掛けの回収に入った。
回収作業を続けるとデッカイ顔が浮かんできた。
「えっ!」枝だと思っていたのにアマゴだった。
水面に浮かび上がらすとユラユラと抵抗したが滝からの流れに乗せて玉網に収めた。
厳ついたデッカイ顔した雄、直前まで何かご馳走でも喰っていたのかパンパンに膨れた腹、厳しい冬を乗り越えるため狭い場所に身を潜めていたのか体中に無数の擦り傷が刻まれていた。残念なのは胴体から下がまだ痩せて8寸クラスの大きさしかなく魚体のバランスが悪い、これもあと数週間すれば完璧な魚体に変わっているだろう。
バランスの悪さに尺はないだろうと思っていたが一応メジャーを当ててみた。
尾鰭の別れ目辺りに30のライン、チャンと尺あるじゃない・・・・俺の見立ても大したことはない。

令和初尺
こう云うのは元年中に決めておくべきもので、年を跨いでの達成は今更感が漂っている。た
だ、去年年号が変わり釣りに行けたのは1回だけ、そして今年は解禁から2回目の釣行なので記念すべき1尾にメチャ満足している。

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