源流域の怪物!

尺伝説(大物記録)
尺伝説(大物記録) 東予水系
 2012/9/14 晴れ 尺アマゴ 39.5cm ♂ 
上から淵を覗き込むと白い影がユラユラと浮いていた。
「アマゴや・・・・」
デッデッデカイ!尺は優に越えている。
上流に向いて同じ場所から動かない。これは完全に餌待ちの体制だ。仕掛けをいれれば捕食する確率はかなり高い。
竿ケースから長竿を取り出す、仕掛けは前回のものだ・・・・針の結び、ハリスの傷みを確認する。目立つように大きめのミミズを選んで2匹房掛けにした。
そして、ヤツの2m程 上流から少し浅めに餌をいれて流れと同じスピードで流す。・・・・ヤツの斜め前まで仕掛けが流れたときゆっくりと近づいて潜ったと思ったらガツーンともの凄いアタリがあり底に引き込まれる。
長仕掛けの分、竿の弾力に余裕があって助かった。いつもの仕掛けだったら引き込まれた瞬間にハリス切れで『ハイ、サヨナラ』になっていただろう。
竿を立て胴に乗せたが全く動く気配がない・・・・そのうちゆっくりと落ち込みに向かって動き出した。竿は限界に近いので ヤツの動きに合わせてについていくしかない・・・ 落ち込みには強い流れあるようだ。ヤツは流れと竿の張力で、少し流されて元の位置まで戻るやり取り何度も繰り返しているからヤツの体力は徐々に弱ってきていると思える。
でも、落ち込みに逃げ込んだのは、酸素濃度が濃いところで体力を維持するためとも考えられるから油断はできない。

掛けてから5分位経っただろうか?いや、もっとか?漸く落ち込みから引き離すことができた。取り込める場所は1カ所だけ、下の淵に誘導して玉網で掬うしかないが、淵に伸びた蔓が邪魔だ。蔓を躱そうとして手前に寄せると、また、横壁に貼り付いて動か なくなってしまった。・・・・

まだ、まだ抵抗する力が残ってくるようだ。  

なんとか横壁から引き離して、下の淵まで誘導してきたが、まだ、底に沈んだままで姿が見えない。ヤツの動きは竿捌きでくい止められるようになっているが下流に走られたら万事休すだ。ここで勝負をかける、

竿を絞り込んで一気に水面に浮かせた。 姿が見えるとあまりのデカさにビビってしまう。

玉網に取り込もうとするがなかなか寄せきれない。竿を後に引いて玉網をめいっぱい伸ばして掬ってその場にへたりこんだ。

検寸定規に乗せると、尾っぽがはみ出して検寸定規オーバー、

はみ出した尾っぽにメジャーを当てると3.5cm・・・・40には届かないようだが尺3寸、39.5cmで自己記録更新。

鼻曲がり、顎曲がりで凄みがある顔つき、幅広で尾っぽの先まできれいな魚体、年輪を感じさせるパーマーク、控えめの朱点と鰭の縁取り、なにもかも完璧 の源流アマゴだ。

感動を通り越して、言いようのない達成感に襲われていた。なにより、俺のフィールドである源流域で、こんな怪物出逢えたのが最高である。

釣行データ
 アマゴ 39.5cm ♂
 流覇Ⅱ 6.1m硬調 仕掛け寸法 4.5m
 ハリス0.5号 キジ餌

 

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