吉野川水系 2017/2/24 晴れ
初めは大淵が連続する区間
平水より10cm程水位が上がり、いい感じで落ち込みが広がって期待感が高まったが この区間は車止めから近いのか魚影が薄いのはいつものことだった。
水量が多いと大場所は遡行が難しくなる。落ち込みの上を飛び越えようと思ったが、飛び移ろうとする先の岩は落ち込みに傾いている。距離は問題ないがドボーンなんてことになれば今日の釣りは終了・・・・躊躇した。
それなら、底に足を付けて跨いで体を押し上げようとしたが川底に足が届かず、強い水流に流されそうになってしまい焦った。
結局、反対側の急斜面に取り付く、たかが10m未満の高巻きだが立木が少なく、濡れた泥がズリ落ちるのでヒヤヒヤだった。 朝っぱらの体が慣れていない高巻きはぎこちなく嫌だ。
大滝を越えて傾斜が緩く歩き安い場所までやって来た。
ソロソロ釣れる区間に入ってきたが淵によってムラが多い。広さも水深も変わらないのに全く釣れなかったり上の淵は8寸を頭に6尾も釣れた。
成魚放流?
鰭ピンだし、人里から遠く林道も離れているので、それはないだろう。 いくら考えても理由が分からない。
アマゴは美しい魚だ、それでいて凜々しさがある。
今年はアマゴの写真を拘って撮ることをテーマにした。一眼を持ち込めればいいが、どんなに手厚く扱ったとしても水没は避けられない。バカチョンに毛が生えたくらいの防水カメラで何処まで撮れるのかだな。
アマゴは水辺に浸してやると背鰭を広げる。魚体の中心部分をアップにすると美しさが際立つ
魚体の大きさを比較するには手に持つといい。後から写真を見てどれくらいの大きさだったのか見当が付く、背景に水辺や滝をぼかしてやるとそれぽい写真になる。
アマゴに指を咥えさせるとおとなしくなる。
「手の体温で魚がやけどする」
「粘膜が剥がれて耐病性に対して弱くなる」
YouTubeに動画を投稿していると、こんな批判を受けることがある。中には親切で書いてくださる方もいるが多くは悪意のコメントだ。そんなことは、百も承知している。手を水に浸け、体温を下げ素早く撮影を済ませるのは当たり前にやっている。(全てがそうかと問われれば、負い目もある)
重箱の隅をつつき正論を振りかざすやり方は好きになれない。確かに、魚への愛情なく目を覆いたくなるような動画もある。悪意のコメントは、そっちでやってくれ。
こう書くと、悪意のコメントと低評価が増えるかも知れない。まぁ、叩かれるには慣れているから気にしないけどね。
四国は「伊予の青石」とか「阿波の青石」と言って青色をした変成岩の美しい渓が多い。水辺の青石の上にアマゴを寝かしてやればいい感じになる。魚は細長になるので斜めの構図で撮影してやれば魚体の面積が大きくなる。また、真正面からだけじゃなくって視点をずらすと面白い写真になる。上の写真は枯れ葉を取り除いてやる余裕が必要だった。モデルさんに申し訳ないことをしてしまった。
このアマゴは落ち込みの半分に白泡が立ち仕掛けが渕尻に流されてしまうから落ち込みの中に大錘をプラスして仕掛けを止めて底で喰わせた。為て遣ったりの9寸(28cm)
水辺で撮影すると写真を撮る前に「さいなら」って逃げられることがある。
そんなときは、玉網の中に入れてやると良い。しかし、俺の玉網は長年使って草臥れているなぁ 写真の背景には不向きかもね
源流テンカラ師から、「渓魚の写真の撮り方」って内容のURLアドレスが送られてきた。彼は感化されたらしく「勉強になります」とのコメントしていた。釣ってから渓魚の取り扱い方に、結構厳しいことが書いてあった。流し読んだ率直な感想として、ここまで徹するのならば釣りはしない方がいいと思った。その中で編み目の太いランディングネットを使うのがベストのようだ。
さらに読み進めてリンクした先は、ランディングネットのハンドメイド専門店だった。
なるほどね。
もう一つ、気にいらないことがあったが釣り方の違いなので、ここでは書かない。
今回のベストショット
29.5cmの泣き尺 良い顔つきをしている。口が閉じていたら平凡な写真になってしまいがち少し開いている方がアマゴの表情のようなものが伝わると思う。
水の反射を入れる。
カメラの小さなモニターでは出来上がりの善し悪しを判断しかねる。運任せみたいなところがあるので、少しあおり角度を変えて何枚か撮っておけば良い。
アマゴの良い写真を撮りたければ、いい渓に出かけることだ。そして、愛情をもってアマゴに接すること大物・・・・大物の雄は凜々しくてカッコイイ
長年厳しい渓で生きてきた風格が写真に写り込めばいいなぁ。こればっかりは自由にならない。
源流域に入ると雪が深くなってきた。大滝の斜めになった巻き道は滑り落ちそうで怖い。魚止めまでギリギリセーフだった。
釣果:39尾 最大29.5cm キープなし
遡行距離4.5km 標高差220m
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