四国の岩魚釣り

渓流釣り遡行記2017
吉野川水系  2017/4/5 晴れ
元々、四国には岩魚が居ないことになっているので外道扱いされることが多い。
しかし、岩魚が棲む渓は確実に増えている。岩魚専門に放流しているグループがいる話も伝わってくる。 漁協は岩魚の放流をやってないから密放流の部類になる。

岩魚は源流釣りの象徴として存在する。 しかし、それは四国以外のことだ。
四国では、源流の魚止めまでアマゴが棲んで居る。野生化し源流に溶け込んだアマゴは、その渓特有の容姿になり凜々しくて美しい。同じ大きさなら引きも強いし、食味だって旨い。
ここまで書くと「岩魚が嫌い」なんて思われるかも知れないが「ソコソコ好きだ」、しかし四国にこれ以上の岩魚拡散は必要ないと思っている。

釣りはじめは、山の斜面に雪があるが渓筋は影の部分に残っているだけだった。
少し前の足跡を追いかける展開になった。足跡の釣り人の釣技が優れているのか? 魚影が少ないのか?全然釣れない・・・・アタリもない。

何にも釣れないまま大滝までやって来た。この大滝、岩壁に取り付いて上にあるテラスを越えて行く。岩壁には雪、荷物を括るのに使う紐が根っ子に括り付けて垂れ下がっていた。
こんなものは信用できない。
テラスまで登って根っ子を掴むと泥を被っているだけで朽ちていた。・・・・信用しなくて良かった。

大滝を越えると何度か小さなアタリがあったが釣れないのは変わらない。魚止めまで行けば『ボーズ』なんてことは考えなくても良いけど、雪の状況を考えると何時、何処で遡行困難になるかも知れない・・・・ 二又まで行ってダメなら渓変わりを考えはじめた。



二又、近くになって漸く8寸が釣れた。
次に9寸、足跡の主はこの辺りで引き返したようだ。
釣り初めから3時間半、岩魚だから釣るのは簡単だと思っていたのに・・・・
釣れるのは落ち込みでもなく瀞場でもない、緩い流れがある場所
この辺りが岩魚らしい。

気になるのは渓底の藻、普段の水量を心配するような渓ではないが斜面からザレが入り伏流して表面を流れる水が少なくなっているのか?流れの中を歩くと藻で滑るし、渓沿いを歩いても雪で滑る。だんだん遡行が難しくなってきた。


2尾目の尺が釣れたことで、もう少し頑張ってみることにした。
しばらく釣り上がると、急斜面から雪崩れた雪がズーッと渓を塞いだ場所で納竿、この分だと魚止めに届くのは4月の中旬を過ぎてからになりそうだ。

釣果:10尾 最大32.0cm(岩魚) キープなし 遡行距離6.3km 標高差300m


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