初めての渓泊まり

渓流釣り遡行記2017
東予水系  2017/5/20 晴れ
いつも早い時期に遡行することが多いホームグランド、今年は渓が緑に萌える時期に遡行しようとこの季節が来るのを待っていた。

それとは別に、今年こそ『渓泊まり』をしようと準備を進めていた。四国はコンパクトの渓が多いが西日本最高峰1位と2位の石鎚山と剣山が東西に聳えていることから分かるように急峻な渓相になっている。単純に釣ることだけの渓流釣りなら装備が身軽な日帰り釣行の方が効率的で安全性も高い。それに、渓泊まりするなら車止め近くをベースにする方が豪勢で至れり尽くせりの宴会ができる。 態々、重い荷物を担ぐような渓泊まりは敬遠していた。
しかし、釣りの効率なんて考えなくなったし、時間を掛けて渓筋を辿り深山幽谷の源流でゆったり過ごすことが渓遊びの極みだと思うようになってきた。

テン場を何処に? 真っ先に思い浮かんだのがホームグランドの大滝上
初めての渓泊まりがホームグランド・・・・些細な場所まで知り尽くした渓だからそれもいいだろう。

ザックに主な装備を入れて重さを計ったときの重さは9kgを越えていた。それから食料と酒類、着替えを押し込んだから10kgは優に超えているだろう。未体験の重さを背負う、歩きはじめるとザックのベルトが肩に食い込む・・・・果たしてテン場まで辿り着けるのか? いつもなら1日の行程を2日掛けて遡行するのだから何とかなると自分に言い聞かせるようにした。

アマゴ9寸(29cm)
緑のホームグランド、新緑の間から漏れた光が水の波紋を作りいい感じだ。

水とアマゴは現地調達、9寸以上キープ、塩焼き2尾と刺し身1尾を予定している。
早い段階でキープに成功した。

く考えると核心部は1枚岩の岩盤の渓、微妙なヘツリと高巻きが続く、初めての渓泊まりで選ぶ渓じゃなかったと後悔してもすでに遅かった。重いザックで振られないようにルート選びが慎重になる。

アマゴ8寸(26cm)
9寸なんて、そう簡単に釣れるものではない。
8寸の大きいヤツもキープする範疇に入れないといけないような気がする。さて、コイツはどうするか?まだ先は長いでリリースでいいだろう。

4段滝までやって来た。
標高差50m以上、急斜面の高巻きが待っている。
ゼイゼイ云わされて這い上がった。
1番の難所だと思っていた場所
右の小沢を伝って岩場の上を横移動するのが怖い、いつもより小沢で高度を稼いで横移動すると簡単で安全だった。雪がある時期に使えるかどうかが問題だ。


核心部を過ぎて漸く楽に歩けるようになった。緑のホームグランド、ムチャクチャいい雰囲気の流れに癒やされる。

アマゴ8寸(26cm)
テン場が近くなって刺し身サイズを確保した。

大滝の上がテン場だ。滝壺は5寸、6寸が入れ食いだった。

テン場
もう少し広い場所があると思っていたがテント一張り分のスペース、雨は絶対に降らないだろうと楽観的、流れの直ぐ横にテントを張った。そして、チョイと徘徊すると一晩で燃やしきれない程の薪が集まった。

焼き枯らし:強火の遠火が基本
刺し身:下手は下手なりに何とかなるものです。
シュウマイ鍋:考えるの面倒くさかったんで、今回もこれにした。


遡行の疲れに酔いが手伝って、早目にテントの中へ潜り込んだ。渓音が心地いい、しばらく耳を傾けていたが浅い眠りに誘われる。何度か渓音で目が覚める内に深い眠りの中へ落ちた。
初めての渓泊まり2日目に続く
https://tanisi-web.sakura.ne.jp/shikoku/skk17_170521/
 


釣果:27尾 最大29.0cm キープ3 
遡行距離9.0km 標高差550m


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