魚止めの8寸

渓流釣り遡行記2017
吉野川水系  2017/4/2 晴れ
4月になった、源流に行くつもりで家を出たが雲辺寺山の山肌に雪があった。
愛媛の山には雲が掛かり状況がよく分からない。本流沿いは深い霧に覆われていた、明るくなるにつれ霧の隙間から山頂が顔を出す。
「真っ白じゃん」
源流域は諦め下流の支流に方針変更した・・・・軟弱者である。


最初の滝、1投目で9寸(27cm)が掛かる。これは凄いことになると思ったのは最初だけだった。

標高差150mの連爆を釣り上がる。ややこしい場所はパスすれば楽なのだが最初の9寸のイメージが支配的だった。落ち込みがあれば小さな壺でも滝まで下り竿を出す。傾斜がキツすぎるのか期待出来そうな壺は数カ所だった。

連瀑の中で釣れたのは5尾 7寸がマックス、最初の9寸は何だったのか・・・・
岩と岩の間を突っ張り身体を持ち上げたり、根っ子を掴みヘツったり、ゴツゴツした大岩の連瀑歩きはそれなりに楽しかった。

連瀑を越えると渓が変わったみたいに緩くなる。竿をたたまなくても遡行ができる優しい渓
色褪せてない目印の仕掛けが落ちていた。解禁日から2ヶ月、標高が低い渓で誰も入っていない渓はない。アタリは散発的、アマゴが掛かっても5~6寸、それと、アブラハヤの活性が上がりチョッカイを出してくる。



緩くなって最大クラスの滝、落差3m定義上ギリギリ滝と呼べる存在
滝をスローシャッターで撮影するためにカメラとミニ三脚をリュックに詰めて釣りをしている。余分に1kg少々の重量アップ・・・・結構、遡行がキツイ、釣りが主体なので撮影できるのは精々2カ所まで・・・・もう、やめようか?でも、なんの変哲もない滝(上)が真ん中や下の写真になる。身体が音を上げるまで続けてみようじゃない。

渓は、変化に乏しく深みがなくなりアタリが遠ざかる。しばらくすると、渓幅が狭くなり、落差が現れ中淵が連続するようになる。小支流の流れ込みを幾つも越え水量が少なくなってもアマゴが棲むことができる地形だ。
アタリが戻りアマゴが掛かるようになるが6寸まで・・・・この渓のアマゴはどうして大きくならないのか?餌となるアブラハヤもいるのに不思議だ。


魚止めの滝までやって来た。
仕掛けを入れると、今までにない力強い引き・・・・いい感じの8寸だった。俺の釣りはこう云う釣りだと思う。たとえ釣れなくても魚止めまで辿る。
そこで主に出逢うことができたら悦びは大きい。

巷では桜が咲き始めている。標高1000mにも達してない場所でこの積雪、源流通いは、まだ先になるかも知れないなぁ。

釣果:22尾 最大27.0cm キープなし 遡行距離7.6km 標高差400m

 

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