テンカラ 毛鉤の活性

渓流釣り遡行記2015
渓流釣り遡行記2015
 吉野川水系  2015/4/1 雨

村兆さんから電話があった。
「テンカラで37尾、最大28.5cm たぶん今年は誰も入っていない・・・・・水量が多いのと毛鉤なので底は攻め切れていない。底に大物がいるかどうか餌釣りで試してみては如何でしょうか?」

テンカラで釣った後は魚の活性が上がって喰いがよくなり、毛鉤に針掛かりしなかった大物を何度か釣らせて頂いたことがある。天気予報は雨、あまり気乗りはしていなかったので、まだ釣行先は決めていないからその話に乗せてもらった。

目的の渓は急斜面を標高差300m強登った場所から釣りはじめになる。最初から連爆帯で魚止めまで行くとなると遡行距離も長い。前回の釣りから中2日、まだ太股辺りにダメージが残っているような感覚・・・・オンボロ脚は保つだろうか?

車止めまでは曇り、このまま天気がもってくれることを願ったが準備をはじめると弱い雨が降りはじめた。最初の急登、太股がプルプルと震えはじめたが5分くらいすると身体が温まり治まった。

入渓ポイントまで1時間ジャスト、いつもより速いペース・・・・意外と元気だ。

水量は多め、いつもの倍以上流れている。雪解け水が入っているはずなんだけれど、水温はそんなに冷たくない。3尾連続でヒットする。型は4~5寸 村兆さんの毛鉤の影響かどうかわからないがアマゴの活性は良いみたいだ。
連爆が一旦緩くなった場所で漸く8寸(24cm)が出る。渕尻からは釣りづらいので白泡に載せて仕掛けを流すと白泡の切れ間でアタリが出た。

再び連爆帯に入る。
大物を釣るならこの辺りだと思い苦労して連爆を釣り上がっているが数も型もでない。1度だけ良い思いをしたことがある。それに毎回引きづられている。左の写真の大淵で6寸が2尾・・・・

これから先は厳しい連爆が続き水際の遡行になる。今日は水量が多いから時間ばかり喰ってしまいそうなので一旦林道まで大高巻きをする。

右の写真 標高差100mも登れば林道と出合うはずだが斜度50°以上の急斜面、ジグザグに登ったがヘトヘトになった。

渓が緩くなったところから入渓する。入れ食い状態になるが型は5~6寸、極たまに7寸
この渓で1番好きな滑床が連続する場所、ここまで来ても水量が多く、いつもと渓相が違う印象だった。


ズーッと入れ食い状態だが型が小さいので飽きてきた。
朝、ラインに村兆さんから「9寸は保証します。」のメッセージ
『どう補填してもらおうか』と思いはじめた頃、強い引きでちょっと大きいのかな?・・・・9寸が掛かり彼の言葉にウソはなかった。
右の岩のエグレから出てきた。

2尾目の9寸(27.5cm)
落ち込みの中に大錘をプラス 底に沈めて掛けた。
雨は止んだが辺りはキリに包まれ暗くなって心細くなって来た。魚止めまでは届かない・・・・4時か80尾釣ったら納竿することに決めた。上の淵で7寸を2尾掛けて納竿した。

林道まで這い上がって渓の先を除くと雪景色。里山では山桜が散りはじめているのにここは別世界。この渓が春らしくなるには2週間以上かかるだろう。

結果的に釣り人が入ってなかったのは短い区間だった。(連爆帯はいつも釣れないからよくわからない)これだけ、魚が多いとテンカラは絶好調だったのだろう。餌が釣れずテンカラの方がいいことだってある。解禁から早2ヶ月、パラダイス谷はそう残っていない。

当日データ
 釣果:80尾 最大27.5cm キープ5
 
遡行距離9.8km 標高差600m

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