最終日 2015納竿

渓流釣り遡行記2015
吉野川水系  2015/9/30 晴れ
今年も、最終日がやって来た。

数年前から、最源流の状態がどうなっているか気になっている渓があった。春先に下流から釣り上がったんだけれど、タイムオーバーで最源流に届かず引き返した。今日は林道を歩き、いきなり源流域に入渓して前回の続きをやろうと思う。原生林の源流、2015年の最終日を締めくくるにふさわしい渓だ。

渓まで150m下降して左支流に入る。
何度かこの渓に入っている。いつも水量が少なかったり、時間が無かったりして魚止めまで詰め上がったことがない。今日は何処までアマゴがいるのか魚止めを確認しようと思っている。
いつも引き返す辺りで8寸(25cm)が出た。
朱点と背中・腹の黒点が小さくて数が多くて密集した色濃い模様のアマゴです。とらえ方によっては野性味が溢れた源流域のアマゴのような感じがするがもう少しシンプルな方が好きだ。
三又の下で8寸(26cm)が出る。
↑で書いたシンプルとはこんな感じです。狭い淵を右に左に泳ぎ回り最後は巣穴の中に潜り込んだ。ムチャクチャ引いたので、もう少し大きいのかと思ったのですが8寸止まりでした。

地図を確認すると一旦傾斜が増してから緩くなる。アマゴが棲めそうな傾斜だ。短い連爆を高巻く、高巻いている途中にキノコ群生を見つけた。ヒラタケかムキタケ?ツキヨタケのような気がする・・・・迷ったら採取しないことにしている。
キノコって難しい・・・・確実に分かるのは、松茸、シイタケ、舞茸、ナメタケぐらいです。もう少しキノコが詳しくなれば秋の渓歩きは楽しくて仕方ないだろう。

渓が狭まった分、入り口よりいい感じの落ち込みと淵が連続するようになったがアタリが無く、泳ぐ姿も見えないので納竿、さっきの三又付近が魚止めのようだ。この辺りまで釣り上がると、そこら中にブナ大木が現れ気持ちの良い空間になる。
アマゴがいれば最高なのですが・・・・


本流に戻る。
偶に7寸が出るものの食いが渋い。大型カップルが婚活の真っ最中、こんな時は餌を放り込んでも無視されるだけなので邪魔してはいけません。来年、自然産卵した稚魚が大きくなるのを待ちましょう。

上流の左支流に入る。
大木の横に流れ込む小さな淵で妙なアマゴが掛かる。姿形はアマゴなんだけど,朱点無し、パーマークが薄い、背中の黒点が数個、腹の黒点無し・・・・
突然変異だろうか? 左支流は200mも歩けば水が涸れてしまった。


話には聞いていたが、大水が出て本流が直角に曲がった場所は渓相が変わってしまった。ゴロゴロ大石が土砂の中に埋まって大きな広場になっていた。これ以上の土砂が流れて来たとしても、ここで食い止められそうだから下流への影響は少なそうだ。
渓の上流はもっと変わってしまった。
剥き出しになった底面、何処から落ちてきたのは巨大な大岩が重なり合っている。両岸の斜面もザレていて、今にも崩れてきそうな大岩が残っている。雨の降る日には絶対に通りたくない。


最源流の二又までやって来た。
どちらかの谷が無事なら源流を詰めようと思っていたが両方とも崩れていたので二又で納竿、直角に曲がった場所から二又まで小さなアマゴが3尾掛かった。急流に流されて砂利がない川床、これから先アマゴが棲めるようになるのか心配だ。
もの凄い雨が降る昨今、最源流の復活には時間がかかるかも知れない。

標高1300m、紅葉の色付きが始めている。見頃は10日程先だろう。帰りは、渓を下って斜面を登り返すのはシンドイ・・・・現在位置と下降始め地点は同じ標高、標高を維持しながら平行に進めば楽で早く辿り着ける筈、問題は中間地点にある谷筋を渡れるかどうかだ。
谷筋は崩れていなくて、楽勝だった。天然林の斜面は歩き安く気持ちが良い。しかし、シンドイのはここから車止めまでの長い歩きなんだけどね。

釣果:12尾 最大26.0cm キープなし 遡行距離20.0km 標高差400m

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