久しぶりの新規開拓

渓流釣り遡行記2015
吉野川水系  2015/4/6 晴れ
久しぶりの新規開拓である。
車で2時間ぐらいの行動範囲にある渓は殆ど釣りに入ったことがある。残っているとしても小さくて短い渓、態々行くならそれなりの長い渓を一日掛けて釣り上がった方がいいと言う判断だ。
何故、今回の渓が残っていたのかには理由がある。
四国渓師会の釣り大会で名人二人がコンビを組んで水線越まで釣り上がりボーズを喰らった。その夜の宴会で二人とも口を合わせて『あの渓にはアマゴはいない・・・・』と言っていた。あの名人二人が何にも釣れなかったのなら出かける前から釣果は見えているから敬遠していた。あれから10年近く経っている。地図で見る限りなかなか良さそうな感じの渓、自分の目で確かめてみることにした。
車道から渓を眺めると、地図で確認した通りのイメージと同じで見上げるような感じ・・・・正面突破は無理のようだ。上手に車を進めて急な植林を見上げると40m程上に林道があるように見える。登ってみると渓の方向に向かって林道が伸びていた。しばらく進むと渓に下る林道と分かれた。
最初の淵でアタリ 「おっいるじゃん」
何回かアタックしてきたが針に乗らない・・・・まぁそのうち釣れるだろうと上流を目指した。

地図上の厳しい箇所は高巻いたと思っていたが次から次に滝が現れる。
地図を確認すると、もう緩い部分の筈だが・・・・この渓は滝で標高を稼いでいるようだ。地図を見てイメージしていた渓相と実際の渓相が違っている。実際の渓相から地図を見たイメージを修正しながらの遡行、これも、新規開拓ならではの楽しい作業だ。

最初の滝から約2時間アタリがない・・・・よって、まだボーズ
ボーズは覚悟して入渓したけど「うぅーん」
最初の滝、もっと真剣に粘っていればよかった。

一つ前の小淵でアマゴが泳いでいるのが見えた。
もう釣れるだろうと思っていると上の写真の淵で5寸が掛かる。
写真を撮ろうとしたらナチュラルリリース
信じてくれるかな???

でっ2尾目、やっと写真に収まってくれました。

5尾目 5寸、目尻に朱点が2個、側線に沿って朱点が並ぶ典型的な卵放流アマゴ
名人二人に卵放流のアマゴがいたよって報告しても喜ばないだろうな。

2本目の渓

連日の雨で水量が増えたら大物が出そうな渓に入った。思ったほど水量は増えていない。
下流部は、大岩がゴロゴロ積み重なり、樹木が淵を塞ぎ荒れ放題で 仕掛けを入れる場所がない。止めるなら今のうち、連爆に足を踏み入れると上流の林道が近くなる場所まで抜け出せなくなる。

連爆がはじまると荒れ放題の渓が落ち着く
最初の滝淵で8寸(26cm)の岩魚がが出る。これは、連爆を釣らないと帰れなくなった。


連爆、滝が重なり合い、頭の上から水が落ちてくる感じだ。一気に50m高巻く、この渓は短いけれど、この辺りの水系では最も厳しい渓だと思う。なんで2本目に、こんな厳しい渓を選んでしまったのか後悔しても遅い。

漸く連爆を越え、気を抜くことができない区間から解放される。
と言っても大岩が重なり合い傾斜も結構ある。
さぁ、ここから魚を見ながらの釣りが出来ると思っていたが仕掛けを入れると岩魚が寄ってくるが餌を見ると何処かに散ってしまう。これは、最近釣り人が入ったパターン
しばらく遡行すると、ミミズの空箱と仕掛けの袋が落ちていた。状況を理解するにはいいが行儀が悪いのは戴けない。
『針を結ぶことができないところを見ると大した釣り人じゃないみたい』
(捨てたゴミから、こんな勝手な想像されますよ)

林道が近づく場所まで行きたかったが、これ以上釣り上がっても結果は見えているので納竿、林道まで標高差100mの斜面を這い上がるのは体力的にキツかった。

釣果:10尾 最大26cm(岩魚) キープ無し 
 遡行距離10km 標高差300m+350m

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