ブナ原生林の渓

渓流釣り遡行記2015
仁淀川水系  2015/5/25 晴れ
好きな渓がある。
沢山釣れるとか、大物が釣れるとか、そんな釣り人の俗世に満ちた渓ではない。昔から林業が発達した四国では数少ないブナ林の中を流れる渓である。『釣れなくても、歩くだけで楽しくなる渓』 と書けばカッコイイが正直なところ『釣り』を大前提にしているから『釣れない』のはチョット困る。
なにがしかの渓魚が針掛かりすれば大満足できるだろう。ブナの新緑が芽吹き下草が一面に張りつめる時期を狙い、写真撮影を兼ねてやって来た。
水量は少なめ、砂地に真新しい足跡が付いているから釣りの方は厳しいかも知れない。

1尾目のアマゴが掛かる。
型は5寸。大きさではない。標高は1300mを越えている。ブナ林の原生林ににアマゴが棲んでいることが大事なのだ。
この風景に逢いに来た。
本流納竿場所
地図上の水線くらいだろうか。アタリはずっと前からない。歩くだけで楽しくなる渓だ。

左支流に入る。この区間はまだ釣ったことがない。
アタリは出るが針掛かりしない。(本流よりマシか?)それならと下手なテンカラを振る。本物でダメなのに偽物を喰う筈もない・・・・少し遡行すると支流に出合う。水量は2:1くらいで分かれる。水量が少ないのに二分してしまうのは何とも勿体無い。
支流の小さな滝を5つ越えるがボサ谷になり終わってしまった。

久々のアマゴ 食い気はあるようだ。
こんな時は、深みのある場所ならガツン来るかも知れない。望み通りに深みがある落ち込みが現れた。ガツンと来たが合わし損ない、それっきり沈黙・・・・

左支流の納竿場所、ここも地図上の水線辺り
浅い水溜まりしかなくなってしまった。渓通しで車道まで出てもいいが帰りが遠くなるので引き返すことにした。
帰り道は、渓筋を離れてブナ林の中を歩く。笹に足を取られて歩きにくいがブナの新緑越しに柔らかい日差しが届いて気持ちがいい。釣果は貧果に終わりましたが来年もまた来るだろうと思います。いや、紅葉の時期に竿を持たず歩いてもいい。
釣果:3尾 最大16cm キープなし 遡行距離4.5km 標高差100m

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