苔生す渓

渓流釣り遡行記2015
渓流釣り遡行記2015
 吉野川水系  2015/6/10 晴れ 
今回の渓は釣行データを見ると20数年前釣りに入ったことがある。
釣果は23尾で8寸が2尾と 悪くないが何故か2回目の釣行はなかった。遡行したルートを確認すると本流の出合いから入渓して林道が交差する場所で納竿している。その辺りは傾斜が緩い区間で遡行に物足りなさを感じていたのかも知れない。
今日は、前回納竿した場所より上流の傾斜が出てくる場所から入渓して4つある支流の魚止めを確認したいと思っている。
渓に降りてみると渓が狭まった滝の連続で記憶に残っている20数年前のイメージと全く違う・・・・そして、岩や木の幹に生えた苔が濃く水の流れ以外は緑々に覆い尽くされているのが印象的な渓です。そう言えば車止め付近の車道も一面苔に覆われて、苔を踏んで車を進めるのに気が引けた。
やがて渓が落ち着き、滝の高巻きから解放される。 アタリは散発的、型は5寸がアベレージサイズ大きくて6寸・・・・この水系を得意とする釣り仲間から、この渓で釣れるアマゴは全て「金魚アマゴ」だと聞いていたが普通のアマゴしか釣れない。卵放流の子孫が尽きてしまったのか?
まずは左支流に入る。渓が狭くなり傾斜が上がる。その割には深みのあるポイントは少ない。
細長淵で漸く8寸(24cm)が出る。
2本目の支流は1本目の支流から分かれる。
地図で想像していた水量より少ない。帰りの林道から少し釣り上がるがアマゴの棲めそうな深みはなかった。(右の写真)
二又からアタリがない区間が続く
もう止めようと思っていたらアタリがあるので奥へ奥へと足を進めることになる。水量が減って、もうこれ以上は無理だろうという場所で納竿、炭焼きの石積み跡があり、薄い踏み跡をしばらく辿ると通行料金を払ってもいいような整備された林道と出合い、途中の尾根筋から分かれ又に戻った。
本流に戻るとオレンジの朱点が大き多いアマゴが釣れはじめる。「金魚アマゴ」と言うからもう少し赤くどぎつい奴かと思っていたがオレンジで大人しめだった。
しかし、水の中を泳いでいるとよく目立つ。源流のアマゴは川床の色に合わせた保護色になっているのが当たり前、自然の法則から乖離する様は少々違和感を覚えます。
4本目の支流は3本目の支流から分かれる。3本目の支流から帰ってきて出合いまで戻るのは面倒なので4本目の入り口付近を少し釣り上がることにした。初めの小淵で8寸(25cm)が釣れ、次の滝壺で少し8寸に足りない7寸(23.5cm)が釣れた。このまま先に4本目の支流を釣り上がろうかと思ったが帰り車道に出ることを考えれば3本目の支流を先に済ませた方がいい。
3本目の渓は比較的川幅があり緩やかで釣りやすい。
アマゴは飽きない程度に7~6寸がでる。オレンジ朱点のアマゴは釣れなくなり右の写真の様な色合いがスッキリとした対照的なアマゴになる。
しばらくアタリが止まって25mの斜滝が現れた。滝を越えるべきか、越えざるべきかを考える。源流釣りを長くしていると、大きな滝を越えれば局面が変わるようなことが何度もある。ルート取りさえ間違わなければ直登出来そうだ。
滝を越えると連瀑が待っていた。
連爆と言っても坂のように流れるだけで仕掛けを入れる場所がない。「ここでアタリがないならアマゴはいないだろう」と納得できる場所まで登り竿を出す。納得して納竿 連爆を見た時点で素直に引き返せば良かった。
尺伝説(大物記録)⇒『薮沢の尺アマゴ』に続く
藪沢の尺アマゴ
尺伝説(大物記録) 吉野川水系  2015/6/10 晴れ 尺アマゴ 30.2cm ♂ 4本目の支流は3本目の支流から分かれる。3本目の支流から帰ってきて出合いまで戻るのは面倒なので4本目の入り口付近を少し釣り上がることにした。 初めの小淵...

当日データ
 釣果:23尾 最大30.2cm キープ1尾
 
遡行距離10km 標高差300m

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