原生林の源流域

渓流釣り遡行記2015
吉野川水系  2015/5/17 晴れ

最近遡行距離が長くて厳しい渓ばかりを釣っている。
何を思ったのか、間で山登りもやってしまい足の疲れはピーク、出来れば、釣りに入るまでのアクセスが短くて帰りが楽な渓がいいと思っていた。

「いい雨が降ったから面白いのでは・・・・」っと村兆さんからお誘い 
「何処へ行こうか?」
沢山ある「村兆さんが行きたい渓リスト」の第一候補が上の条件に合っている。

下流の二又から入渓したが全くアタリがないし泳ぐアマゴも見えない。唯一何となく針掛かりしたレアなヨシノボリだけ・・・・30分程遡行すると、いくらか小さなアマゴが見かけるようになって来た。そして落ち込みの深みを狙っていた村兆さんに待望の1尾目が掛かる。8寸(26.5cm)鼻が曲がり掛けたカッコイイ雄アマゴ 「チョット時間を掛けた方がいいですよ」っと上から目線・・・・「参考にさせて頂きます」っと俺・・・・まだ、アタリすらないから仕方ない。

さらに30分、大滝を高巻いて渓らしくなって場所で漸く8寸が掛かる。餌が着水すると同時に水面を割って喰ってきた。どうすれば釣れるのか?いろんなことを考えながら竿を出してきたのにアッサリと釣れて拍子抜けだった。

2段の滝
この滝を右から高巻くと渓相が少し厳しくなる。大岩と如何にも釣れそうな淵、新緑から差し込んだ光が渓の隙間に映える。

淵にはアマゴが数匹浮いているが餌を入れると散ってしまう状況が続く

上流のエスケープ道を過ぎるとアマゴの活性が上がる。
釣れない理由は釣り人の存在だったようだ。俺の目印にアマゴが飛びつくのを見て村兆さんがテンカラに切り替える。ガツンと合わせて8寸を掛ける。これも幅広でいいアマゴだ。

餌釣りもよくなり、淵毎にアマゴが出るようになってきた。
2尾連続で8寸を掛ける。



村兆さんの毛鉤にバッシャっと水面を割ってアタリが出たが惜しくも合わなかった。
「8寸以上はあった・・・・」 何度も毛鉤を打ち込んでみるものの無反応、「毛鉤を見切られてしまった。」っと餌釣りに選手交代
仕掛けを入れると一発で喰らいついてきた。なかなかの引きに竿を曲げる。9寸(27cm)背中の黒点に朱点が重なって鰭の縁取りが薄めで在来種ぽい、パーマークが大きくて7個・・・・さぁ、どうかな?

魚止めは源流の二又
村兆さんが右、俺が左に別れた。左は標高差50mほど釣り上がったがアタリはなかった。両岸が狭まって門のようになっている場所で納竿した。
もう少し緩い渓のイメージを持っていたが、源流らしい原生林の良い渓だった。そして、源流を魚止めまで詰めれば何とかなりました。

帰り道はしばらく渓通し、途中で細い林道に入り石垣を突いた幅広の旧林道に出合う。車道と高度が違うのは分かっていたが、下る道を見逃してしまい薮漕ぎをしながら尾根筋まで辿ると車道は遙か下・・・・尾根筋に細い杣道があったので助かった。
尾根から源流域を見ると植林は疎らにあるだけで大半は原生林が残っている。この渓の渓相の良さは奥の深い原生林があってのことだと思う。車道は工事途中で止まっているが新しいガードレールが取り付けられていた。一体何処まで伸ばすのか気になるところだ。
上の写真は、林道脇の直径が2m近くある大ブナ、もの凄い存在感で森を見守っている感じだった。
釣果:19尾 最大27cm(岩魚) キープなし 遡行距離11.8km 標高差400m

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