四国の渓流釣り
 2006年度 渓流遡行記
2/1 W谷上流部
  06愛媛解禁

2/1 W谷
  06愛媛解禁

2/11 T川
  遍路の谷

2/18 M谷
  新規開拓
2/18 面河川支流
  滑床の渓流
2/25 K谷
  新規開拓2

3/1 吉野川支流
  06高知解禁

3/4-5 四万十川支流S谷
  四万十川温泉ツアー
3/18 四万十川支流
  X谷の尺上
3/11 吉野川上流部
  支流2本
3/21 吉野川上流部
  水線無の小谷
3/21 高知の谷
  くねくね谷
3/25 高知南部水系支流
  ゆるゆるのおとろし渓

3/31 吉野川支流
  谷変わり渓

4/4 吉野川支流K谷
  アメゴの谷
4/8 吉野川支流B川
  発破の谷へ
4/15 吉野川支流
  大滝の上
4/16 吉野川支流
  隠し谷
4/22-23 W谷上流部
  四国渓師会 春の釣り大会
4/29-30 魚梁瀬
  GW 魚梁瀬ツアー
5/14 吉野川源流
  勿体無い渓
5/6 高知東部水系支流
  母衣打ち谷
6/11 四国の谷
  キョウツカ谷の尺岩魚 
6/29 吉野川支流
  源流2本
7/30 吉野川支流
  カシミールで見つけた渓
8/26 吉野川支流高知の谷
  大物狙い
9/9-10 高知の谷
  雷とアメゴ
5/27 高知の谷
  堤防釣り
9/30 高知の谷
  赤マムシ谷
四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2006年度)
    
堤防釣り 高知の谷 (記:R439さん

四国の渓流釣り

堤防釣り

2006/5/27     曇り

 「車止めを間違ってしまった」と気が付いた時はもう既に谷が近づき滝の音が聞こえていた、せっかくだから滝壷を釣ろうと踏み分け道を降りて行くと断崖の上に祠があった、滝壷はかなり大きく青々として水面が揺れていた、いかにも大物が居そうだ、渕尻に下降するにはチョット時間がかかるが何とかなりそうである。

花びらが小さい石楠花、山が高いからだろうか?とても綺麗だ

しかしガキの頃親によく言われたお決まりのフレーズを思い出してしまった、「祠がある渕には大蛇がおって一飲みにされるけ行かれんぜよ、赤い物を付けちょったらよけいかん」。
 
最近怪我が多いし今日はロープを持っていないのでなんだか下降するのを躊躇してしまう、祠に両手を合わせて遡行の安全を祈願して滝を高巻いた。

祠のある滝上の渓相

滝上に下降すると減水区間とあってやはり水量が少ない、モツゴも居ない谷の堰堤を幾つか釣ったところで大堰堤が出現した、下の渕で8寸が浮いているのが見えたが竿を伸ばしているうちに何処かへと消えていた。

 またまた堰堤が出現、そして朝下降する予定だった取水に到着した、
いよいよここからが堰堤の連続帯だ。

 取水の渕で粘って見たがアタリが無かった、ウツギ薮を潜って高巻き、コンクリートしがらを積み重ねた護岸を下降するとまた次の堰堤が見えた、竿を出さずに堰堤渕に近づくと巻き込みで小さくライズするのが見えた、6m竿で探ると6寸が2匹釣れたがそれまでだった。

こんな堰堤が嫌となるほど連続する、マムシの宝庫とも言われている

護岸を登るときマムシが上で待っていそうなので確認してから最後の手掛かりを掴む、指先に噛み付かれた話は良く聞くが、まさか頭をまる齧りにはされないだろうけど顔の前に突然というのは夢見が悪い、降りた所を上るのが最良の手段か?。
 そして堰堤を高巻いてまたまた護岸を下降する、近付いて堰堤渕だけを釣る、という事を何回も何回も幾度も幾度も嫌というほど繰り返したのに・・・大物が釣れないのは何か原因があるのか?、もしかして大物は居ないのかも?。

僅かな巻き込みの流れに尺アメゴが浮いていた

それなら先に渕を覗いてみようと静かに渕の横に近づいて薮の中から様子をうかがうと、なんと尺ありそうなアメゴが巻き込みの水流を受け下流向いて浮いているではないか、時折ユラッと動いて浮き餌を捕食している、静かに薮を引き返し護岸を下降して15mぐらい手前の岩の上から確認すると、まだ浮いているのがハッキリと見えた、「シメシメこれはいただきやな」と長竿を取り出して仕掛けを作った。
 低い姿勢で近付き2mほど離れた所へ静かに餌を入れた、餌が沈んでいく、「早く見つけてくでーー(願)」、餌が底に着いて暫く待ったが魚信はなかった。
 
もう一度同じ事を繰り返したがやっぱりダメだった、静かに立ち上がり水面を見るともう尺の姿はなかった。今度は落ち込みを丁寧に探ったが7寸がヒットしただけだった。
 
その後も堰堤を同じように高巻きしながら粘るが8寸が最長と、どうしても尺が出ない。出るのは地面を這う細長い尺3寸ばっかし!!。

こんな埋もれた渕にも大物が居た、しかし餌を追わない

また少し嫌気がして小さな渕を飛ばしている時に渕の底を見ていると、尺が悠然と泡の中から出てきて渕をグルット回って落ち込みに消えて行った。高巻きを終え落ち口の上から落ち込みに餌を落としたがアタリが無かった「底を泳いでいてもだめなの?」。
 
「むつかしいのー(〜〜)もうチョット水量があれば何とかなりそうだが、今日は無理かなー、ミミズじゃだめやなー」などと言い訳しながら二又に到着。
 
今日の予定はまっすぐに右本流筋の堰堤帯を魚止めまで詰めて二又まで引き返えし、左支流を橋の下まで釣る予定だったが、入渓点を間違えたので時間に余裕が無い、直接左支流へと入って行った。
 
鬱蒼とした植林の中に小さい渕が続いていた、堰堤に架かる橋を通過するとそこからは堰堤の間隔が狭まり20m毎で続いていた、全ての堰堤を釣るのはうんざりするので、覗いて見て尺が居れば下降するという怠慢な覗き見遡行を続けたが、5寸ぐらいなのが数匹泳いでいるだけで竿を出すことは無かった。
 
やがて谷に傾斜が出てきて天然滝の連続になった、周囲は植林で所々竹なんかが生えて全然渓相は良くない、しかし滝壷で9寸を発見、直接下降できないので大きく高巻き対岸を下降してみると渕は2段になっていた、餌を送り込むとアタリがあったがバラシてしまった。滝は5段の滝で最後の堰堤をいれると50mぐらい高低差があった、アメゴは全ての渕に棲んでいた、1匹だけ金魚みたいなのが混ざっていて少し不思議な感じがした。

そして最後の橋の下にある堰堤へ到着

周囲は竹薮が折り重なって渕へ近付くのに苦労したが、左の護岸擁壁の際に8寸を発見、「いるじゃない!!」しかし竿を出している隙に見えなくなった、餌を右の落ち込みから左へ寄せてくるとラインが静かに止まって動かない、根掛かりかもしれないがアワセを小さくキツく入れると、ガンガンガンとした大きなアタリがあった、8寸にしては良く曳くなと感じながら竿を立てると頭が見えた、「これは尺あるぞ!!」、狭いところで軟い5m竿を無理して使っていたので取り込みが難しい、弱らせてからと思うが走り回ってラインが擦れそうだ、しかたなくラインを直接掴んで岸へゴボウ抜きにした。
やりました!本年2匹目の尺(31.5cm)、尾鰭が千切れた少しスマートなオスだった。

 納竿予定の堰堤渕へ高巻きをしながら橋を潜った、3年前に橋の上から覗いた時水量の少ない浅い渕に7寸ぐらいのアメゴが1匹泳いでいるのを確認していた、今年は渕の形が変わって少し深くなっているようだ。
 落ち込みの右で5寸が釣れた、今度は落ち込みの左の奥へ餌を入れると間髪を入れず大きなアタリがあった、砂利岸なので難なく引きずり上げることができた、検寸すると29.5cmのメスだった。

納竿した堰堤の泣き尺

予定通りの橋で納竿した時、雨がポツポツと落ちてきた、地図が濡れないように庇いながらトボトボトと車道を下って行った。
 かなりの疲労感に今日の遡行高低差は何百メートルぐらいかな?と、地図を確認すると入渓点から納竿点までは420mで大したことない高低差だった、大物狙いで1日つぶしたけれど、「やっぱり堰堤釣りは護岸を降りてまた登っての繰り返しやからなー・・・それになんか違和感あるんやなー」。
  最後に釣ったアメゴを刺身に切っていただいたが、赤みがかった身はこのうえもなく美味であった。

釣果:23匹 キープ6匹 max31.5cm

  マムシ(ハメ)1匹確認 max45cmぐらいかな(TT
 青大将    2匹確認
         max150cmぐらいかな(TT     
 国道439号線の上でミミズを餌に青大将を釣ったりなんかしていません・・・。