ランディングネット
源流釣りで大物を掛けた場合、ランディングネット(玉網)が必要になる。強い引きに耐え竿の弾力で水面に浮かせ、竿をコントロールしながら水流に乗せ掬い取る。一連の動作が無駄がなく、運に見放されなければ凜々しい源流アマゴとの出逢に至福を感じることができる。
岸に引きずり上げバタバタ跳ねる魚を見るより美的センスは遙かに上だろう。そう、源流釣りにとって美学がなければ自然破壊者に成り下がってしまう。
フライマンが使っている木枠のランディングネットはカッコ良くて美しいと思う。しかし、岩壁に取り付いたり薮の中に突っ込だりを繰り返す源流釣り遡行には実用的ではない。遡行の邪魔にならず、コンパクトに収納でき、尚且つ直ぐに取り出せる・・・・源流釣りで使うランディングネット(玉網)に求められる条件は多い。
ダイワのワンタッチランディングネット
ネットの枠がバネ板なっているので3つの輪っかに折りたたみ専用ケースに収納できる。取り出すときは専用ケースから出し一振りすればネットが広がり使用可能な状態になる。
専用ケースをサックの腰ベルトに通し釣行に持ち歩いている。工夫はザックベルトとの間に伸縮リールを取り付け自由な動きができ落とすことはない。
カラビナで取り外し可能の仕様です。
従来の丸形状ではなくネットの先が膨らんだ流線形状が玉網ではなくランディングネットと呼んでもいいだろう。柄の部分が木なので使った年月で塗装が剥がれてくれば道具としての深みが出て来るので、それなりの高級感もあるのかも知れない。
ダイワ ワンタッチランディングネットはラージとスモールの2種類ある。
- ラージ⇒ネット寸法:39×26cm 深さ:42cm
- スモール⇒ネット寸法:32×23cm 深さ:23cm
渓魚を大きく見せたいのであればスモールがお薦めです。ラージは上の写真のアマゴは9寸もあるのに小さく見えてしまいます。
アマゴは美しい魚です。
特に源流アマゴは厳しい源流の環境に棲み、その渓特有の凜々しい容姿を身に付ける。最高の被写体、美しいアマゴと出逢った感動を写真の収めたいと思うのは極自然の行動となる。アマゴが逃げないように、弱らないようにするにはランディングネットを使うべきだ。釣った直後は落ち着きのないアマゴもネットに包んでしばらく流れに浸せば大人しくなる。それでも逃げようとする奴もいるが巡り合わせがなかったと諦めるしかない。
写真の背景としてランディングネットを使う。編み目の細かさとネットの黒色が源流アマゴの魚体を引き立てるのに丁度良い。また、複雑な水面の反射や水面に映る風景を受け止めるにも役立つ
ネットの枠を利用してアマゴを立たせてみる。
背景が入るようにすれば面白い写真になるが防水カメラの標準広角では難しい。一眼を持ち込めれば良いが水没とか背負える重量などの物理的制限がある。アクションカメラの超広角で写してみるのはどうかと考えているがどうなんだろう。
陽が当たらない暗い場所ではアマゴを水中に沈めてみるのも良い。
アマゴのコントラストが曖昧になり波紋の重なりが面白い写真になる。空や樹々の模様が映り込めば最高なんだが・・・・情報量の少ない小さなカメラのモニターで確認するのは至難の業、それに老眼が進行している。 『経験』と『勘』でカバーするしかない。
構図はを斜めに取ると遠近感でアマゴが大きく見えます。
アマゴをフレームいっぱいに写すのか?背景も入れるのかは迷いどころだ。下の写真以上に背景の割合が増えるとと背景にピントが移行するので失敗写真になりがちです。フォーカスロックを使えばいいのだが・・・・ それでも失敗するのはどうしてか?
アマゴの写真は顔が中心になりがちですが尾鰭の美しさを忘れてはいけない。
何を隠そう、俺は鰭フェチなのです。
ランディングネットとアマゴの写真
イワナもね
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