谷川支流のサビ尺

尺伝説(大物記録)
東予水系  1995/2/11

その日は寒かった上流の渓を目指していたが道が凍結していたために断念して下流の支流へ、 本流から二又した後の橋から入渓 釣りの方も上々で同行の小政氏も8寸を釣り上げている。(小生はまだ) 小雪も降り出したため、地図上では中流の滝が連続している終点あたりで林道が近くなるはず、滝の連続帯をやり過ごし林道から下山の計画となった。 ところが、滝の連続帯の終点で9寸を追加 このまま終わるにはもったいない、日もまだ高いことだし、幸いに林道もあまり離れないためもう少し釣り上がることにした。

そこから何番目かの小淵にエサを沈めた時大きな当たりがあり上流へ竿を持っていかれる。何度か魚とのやり取り繰り返し近くまで引き寄せて玉網の中へ、この冬の寒さは厳しかったのか体中傷だらけで尾はスレてしまっている。しかし下あごが曲がった厳ついた顔をした年老いたオスの尺アマゴだった。写真を撮るために検寸定規の上へ、するとアマゴの体に見る見るサビが現れて真っ黒になってしまった。(写真を見てください)

それから高度にして約50m釣り上がったが当たりはなく、小支流の流れ込みには氷柱ができ、水の流れの緩い所は薄い氷が張り、止んでいた小雪が降り出し、あまりの寒さのため納竿し林道への急斜面を二人で這いあがり暗い林道を車止めまで走り帰った。この時期いつも思うのだが、これ位の高度までくると「春とは名ばかり」で魚体も細く、食味も今一 渓流のアマゴを追うには早すぎるのではないかと・・・・しかし、解禁の声を聞くと居ても立ってもいられづ渓の中いる小生です。


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