吉野川源流

渓流釣り遡行記2015
吉野川源流  2015/8/2 晴れ

一月に2回見るとができる満月のことをブルームーンと呼ぶらしい。
7月31日が2回目の満月で、そのブルームーンだった。8月2日の朝方なので、満月でもブルームーンでもない・・・・ 雲の上に突き出た石鎚と朝靄に残った月の組合せを撮影、もう少しマシなカメラを持ってくれば良かったと後悔する。

しかし、問題はあと10分も車で走れば、さし当たっての目的地なのに『通行止め』、林道入り口の標識を時限制限通行止めと見誤ってしまったようだ。迂回路がないので別の渓に向かうしかない。

車止めに着くと大量のテジロに囲まれる。今年は暑くなるのが遅かったのでテジロの発生はもう少し先になると思っていたが例年通りだ。テジロが半端なく多い渓、以前、頭の上を球状になった大群に襲われて生きた心地がしなかった。渓変わりしようかと思ったが、車の外に出てみると離れて飛ぶだけで凶暴さがない。
必殺『ハッカスプレー』を振りかけて入渓する。

ひんやりとした湿気に満ちた渓の空気が平地の暑さを忘れさせてくれる。
まずは支流から、出合いの滝をシャワークライム 滝の飛沫を浴びて気持ちが良い。滝を登ると大樹の隙間から陽射しが届いて濡れた衣服を乾かしてくれる。

予想通りイワナが釣れる。
前回は落ち込み毎にイワナが釣れたが、今回は散発的だった。
どうしたことか、全然釣れない。
左の写真の滝で支流を納竿しようと思ったが、左の壁にお助けロープが垂れ下がっている。お助けロープがあると言うことは『まだ魚が居る』???ロープのお世話になって滝を高巻く
状況は変わらず村兆さんのテンカラに5寸が1尾だけ、右の写真の魚が棲める深みがなくなった場所で納竿した。

本流に戻ってイワナ8寸(26cm)が掛かる。もう少し、厚みと丸みがあれば良い引きをするのだがここのイワナは細くて長い
相棒の村兆さん。
やる気がなかったのか?釣り用の服を忘れて作業着で釣りに入る。ただ、この白い作業着 テジロ対策としては抜群の効果だった。そっちに寄っていかない分、こっちに寄ってくるじゃないか

大木が渓を塞だ天然のダム
大規模な原生林の渓は自然の造形美に驚かされる。


上流の支流も全然釣れないので、早々に本流へもどる。
大きなガマが多い、そこは俺が足を置く場所なんだけど・・・・よく見ていると、ゆっくりとした愛嬌のある動作だがヘツリ上手だ。

イワナ9寸(28cm)が掛かる。
イワナもこれくらいになると良く引く
どう見ても、下流で釣れた岩魚とは系統が違うような気がする。
アマゴ域になったがアマゴが掛からない。
大水が出て流されてしまったのかと心配していると、ほぼ同時にアマゴが掛かる。俺のは、どうやって大ミミズを咥えたのかと思える2寸、村兆さんのは、格好いい雄の9寸(28cm)
この差はなんなんだ。でも、自然繁殖がなされていることがわかる貴重な2寸です。(waーー)

数年前、大水で大崩落があってから、目下のところ魚止めの滝
8寸前(23.5cm)が掛かる。
滝を越えようとするアマゴの姿があったので時間が経てば魚止めが先に伸びるかも知れない。土砂に埋まった滑床が見えるようになっていた。去年より確実に渓の復活は進んでいるようだ。

釣果:12尾 最大28cm(イワナ) キープなし 遡行距離8.5km 標高差200m

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