カモシカに笑われる

渓流釣り遡行記2015
吉野川水系  2015/6/20 雨/曇り
雨の日の釣りは楽しくない
「雨子」言うぐらいだから雨が降るとムチャクチャ喰いが立つことがある。それはそれで喜ばしいことだが描いたイメージを釣る釣りとは程遠い。やはり、この釣りは遡行にしても釣りにしてもイメージを辿りながらの方が楽しい。
また、ドロドロになってしまう。合羽を2枚着れば、ある程度雨の進入を防ぐことができるが気温が上がったこの時期、合羽の中は汗まみれ、浸透性に優れたゴアでも防げる物ではない。汗をかいても、水に濡れても風と陽の光で乾く、晴れの日が気持ちが良い。

雨が降ると周囲が暗くなる。視力が低下しているせいか暗いと目印が見えない。手元に伝わる魚心と竿先だけが頼り・・・・それに、仕掛けがトラブった時修正が遅くなりイライラすることになる。

新規開拓を考えていたが雨の予報 慣れた渓に行き先変更した。この数日で積算雨量が50㎜は降っている筈なのだが車止めの水量はイマイチ、しかも、朝方は曇りの予報なのだが小雨が降り続いている。状況は最悪かも知れない。

30分強歩いて取水上から入渓する。
小さなアマゴが泳いでいるのは確認できるが餌を喰う気配がない。まだ、羽虫を追う状況が続いているのか?最近、釣り人が入ったのか?明確な踏み跡はない・・・・梅雨の雨で流れてしまたのか? 

しばらく遡行するとカモシカが若葉を啄んでいた。驚かしても、何だから煙草を1本吸いながら様子を覗う。食べることに夢中になっているのか、こちらに気づく素振りはない。仕方がないので歩きはじめると10mくらいの間合いで気づき斜面に消えていった。

そう言えば、源流域になってから犬くらいの子鹿が突進してきた。5m前で止まり、ビビってっしまったのか、興味があるのか動かない。
30m先には親4頭の群・・・・ヤバい、危害を加える気など毛頭ないことをアピールして、あっちへ行けと群を指さすが動かない・・・・
親鹿が首をピンと立て、こっちを睨んでいる。険悪な雰囲気
「元はと言えば、ちゃんと教育してないお前らが悪いんだろう」と群を睨み返すと群の中なら「ピッーー」と高い鳴き声がして子鹿は群れの中に帰って行った。
この渓で熊を見たことがあるし、太いマムシを踏みそうになったこともある。
山が深く動物臭い渓だ。


漸く、左の淵で7寸が釣れる。
アベレージは5~6寸

いつもは8寸クラスが釣れる場所、大場所で釣れないのは、釣人が入った後なのか?どうも最近、人が入った渓を追う傾向がある。渓選びを考え直さないといけない。


魚止めの滝までやって来た。
以前は滝下までアマゴが居たが今日は3又から殆ど見なかった。普段は水量が少ないから種沢的存在、ここにアマゴが居ないとなると下流にアマゴが増えるのは難しいだろう。
流されたのか?釣り切られたのか?釣り切られたのなら、自分で自分の首を絞めるようなものだと知ってのことだろうか。

コルを越えて隣の渓に移動した。
下流には断崖絶壁の滝、林道はあるにはあるが荒れているから尾根越えルートしかない。尾根越えルートも明確な林道ではない・・・・さっきの渓よりも入渓する釣り人は少ない筈なのにアマゴが大きくならない。水量なのか?餌なのか?他に理由あるのかは判らない。
魚止めの滝
以前滝を越えて上流を探ったがアマゴは居なかった。

魚止めの滝から入渓した場所まで戻ってきて下流を釣る。こんな大場所が幾つもあるのに5寸、6寸しか釣れない。
不思議だなぁ
断崖絶壁の滝上までやって来た。ここで納竿
以前見つけた尾根回りルート。林道まで登るがザレていて怖い、岩壁の隙間まで進むと大ザレ 進めないことはないが100m下が見えるのでビビリが入る。
これは、上に登って緩い尾根に出るしかないが岩場の急斜面、落ちても木に引っかかるルートを探って100m強を登る。っとの事で植林が見える小ピークに立って「ハァ-ハァ-」言っているとカモシカがこっちを見ている たぶん朝出合った奴だろう。
「結構、だらしないんだなぁ」と笑っているよう見えた。
釣果:19尾 最大22cm キープなし 遡行距離10.1km 標高差480m

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