釣れないパターン

渓流釣り遡行記2015
吉野川水系  2015/6/25 晴れ/曇り
車が走り出して5分、狸を見た。
前に見たのもこの辺り住処があるのかも、今度から走るルートを変えようか・・・・。 峠の坂道に差し掛かると忘れ物をしたことに気が付いた。無くても釣りには支障ないが、昨日時間を掛けて準備した。家まで10分、往復で20分のロス、それ程急ぐこともないだろうと取りに帰ることにした。
狸と忘れ物、釣れないパターンが2つ重なり、先が思いやられる。
渓に入ると砂地に真新しい足跡があった。
最近は足跡があっても、それ程気にすることがなくなった。上流まで釣り上がればなんとかなる思っている。それに、この渓は大場所が連続するから、釣り人が入っても釣り切れるものではない。真新しい足跡は釣れないパターンではない。

連爆までやって来た。
1時間や2時間釣れないことはよくあることなので気にしないがアタリがないのはどうしてか?入り口に足跡があったから、小さな深み、木が入った淵、高巻き途中の淵、チョットした瀬、何時になく丁寧に探ってきたつもりなのだが全くアタリがなかった。
気になったのは石に付いた泥、崩落かエンテ工事で泥水が続きアマゴが流されたてしまったのか?

連爆を高巻くとやっとアマゴが掛かる。3寸ほどしか無いがムチャクチャ嬉しかった。 しかし、その後も全く釣れず、林道が交差した場所でこの渓を諦める。車止めまで戻って車で移動しながらの釣り・・・・これまた、釣れないパターンの典型だ。
2番目に入ったのは、さっきの渓の源流、車道が出来る前は良く釣れた。 予想通り、新しい大エンテが出来ていた。悪水の原因はこのエンテ工事だろう。これ以上エンテが増えないのなら下流のアマゴも復活するだろう。落ち込みの溜まりにアマゴが見えるのに餌を追わず無視
まだ、羽虫が沢山飛んでいるから餌が違うみたいだ。毛鉤でも振り込めればいいが、小さな細い谷に立木の枝が上を覆っている。俺の腕では無理みたい。
標高差100m程釣り上がったが1尾も釣れず肩を落として下ってきた。林道とエンテが出来ても、その上にアマゴを確認できたのは少ない収穫だったかも知れない。

さてさて丸ボーズじゃないし(うぅーん)、さっさと帰ってしまっても良かったんだけれど諦めの悪い性格・・・・3本目の渓を目指す。
準備をしていると工事のおじさんが通りかかり立ち話
「本に載ったから急に釣り人が多くなった・・・・毎日、誰か釣りに来ている」
「この前、工事の人が合間で釣って結構良いのがいたよ」
本に載って、工事の人が釣っている。これまた釣れないパターンじゃないか。

しばらく歩いてから渓に入る。入り口がややこしいから、そんなに釣り人は入らないだろうという読み、 しかし、この渓も全くアタリがない。 やはり、釣り人が入っているのか?

崩落した瓦礫が渓に流れ込んだり、間伐の木が渓を塞いだり、普通はこの辺りで止めるのだろうか?漸くアタリがあってアマゴが釣れる。
7寸に届かないが今日初めてまともなサイズに大喜びです。

だんだん、渓相が良くなってくる。
アマゴ9寸(29.5cm)
畳2畳ほどの小淵を右に左に走り回りなかなか取り込めない。最後、左の岩下の巣穴に入ったが強引に引き出した。もしかして尺あるんじゃないかと𢮦寸定規を取り出したが5㎜足りなかった。

アマゴ8寸(24cm)
餌を入れると3尾のアマゴが猛突進してきた。

この滝はアタリがなかった。もう魚止めなのか?
この上も滝、その上も滝、帰り道はザレ場のガレ場で嫌らしいからあまり奥まで進みたくない。滝の途中の小さな深みで4寸が掛かる。
アマゴが居れば進むしかない。
3つ滝を越えると渓は落ち着いてきた。
そして、6~7寸が釣れはじめた。

アマゴ8寸(25cm)
規模は小さいがいい感じの長淵、左の岩をブラインドにして長淵の真ん中に仕掛けを落とす。
直ぐにアタリがあってムチャクチャ引く、「コイツも大物か?」と思っていたら8寸のスレ掛かりだった。
二又で水量が分かれ、もうこれより上にアマゴは棲めないだろう。さっきの長淵が魚止め

釣れないパターンに陥り、一時はどうなるかと思っていましたが3本目の渓を詰めて何とか帳尻が合いました。

釣果:18尾 最大29.5cm キープ1 遡行距離13.6km 標高差180+100+260m

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