北日浦の大アマゴ

尺伝説(大物記録)
吉野川水系  2000/7/1

車道の終点から汗だくになりながら1時間強かけて渓の下降地点に到着、それから15分かけて渓に下降した。ゴルジュ帯の渓は日差しが届かずまだ薄暗いままだった。目的の滝上は、まだ、下流のため渓から10mほど離れた獣道を辿り滝上に向かった。ふと渓に目をやると絶好の淵、淵の真中に9寸ぐらいの魚が悠然と泳いでいた。

上淵の真中に浮いている魚は捕食に夢中になっているから餌に反応さえすれば簡単に釣れるだろうと思った。しかし、このまま淵に降りたのではこちらの気配を感じられてしまうので一つ前の淵に降りて釣り始めることにした。一つしたの淵で6寸強が3匹、梅雨の増水で魚の活性は上がっている。慎重に先ほどの淵に近づき「達人は岩になる」訳のわからない独り言をつぶやきながら岩陰に身を隠してヤツのいた付近にえさを振り込んだ。

しかし、すでにヤツは水面にいなく「下の淵で時間をかけすぎてしまったのか?」と思った瞬間に大きなアタリがあり合わせると上がってきたのは8寸のアマゴ、続けて7寸、6寸と型が小さくなってくる。薄暗く、最近大きいのを釣ってないから先ほど釣った魚と見間違えてしまったのか・・・・・。

岩になるのをやめて淵の落ち込みに近づき、えさを送り込むと小さなアタリ、オモリガ落ち込みの水流に流されたのかと思いながら小さく合わせると強烈なアタリがあり竿が大きく曲がったままで落ち込みの白泡の中から動かない。

「やっぱりいたのか・・・・」

2~3分のやり取りで白泡から姿を表した。さて取り込みだが先程8寸を釣ったとき写真を撮った際にリュックを淵尻に置いたままで玉網はリュックにつけたままである。抜きあげるには大きぎるため慎重に淵尻まで誘導するがなかなか寄ってこない、淵の真中で時間をかけて弱らせて淵尻まで誘導してリュックから玉網を外して掬い上げた。

玉網に納まった魚体は思ったより大きく、検寸すると30.4cm久しぶりの(4年ぶり)の尺物に感激

検寸の結果30.4cm 320g ♀

落ち込みの右のエグレであたりから


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