吉野川水系 2020/3/1 晴れ
愛媛に続き1ヶ月遅れで徳島、高知の渓流が開け四国全面解禁となる。
解禁日の3月1日は日曜日なので騒がしくなる徳島、高知より先に解禁した愛媛で全面解禁日を迎えた方がいつも通りの落ち着いた釣りができるだろうと思っていたので解禁日の候補選び悩むことはなかった。
大雨の道路崩壊で去年から気になっていた渓、道路情報を探ってみると現在も通行止めになっていたが大回りの迂回ルートがある。
ただでさえ入渓者の少ない渓が道路崩壊・・・・「ウハウハかも知れんな!」
昨日からの雨が細く残っているなかでの出発だったが朝方には晴れる予報になっている。
車が山道を登りはじめると濃霧に覆われて10m先が見えない、横に見えるガードレールを頼りにゆっくり車を進めるのは心底疲れる。
気にしていたのは雪だった。
暖冬だ何だかんだと言っても今日の渓は標高1000mを遙かに越える源流、雪の状況は魚止め付近と同じ標高の峠で判断しようと思っていた。
「雪のゆの字もない。やっぱ今年の冬は異常やわ」・・・・これで魚止まで辿り着ける。
車止めも濃霧に覆われ20m先が見えないのは変わらなかった。
歩き始めるのは7時と決めていたが出発する気になれない。
これ以上出発が遅れたら魚止に辿り着けなくなり最近見つけたエスケープルートが使えず渓通しの帰還になってしまうのは嫌だ。
なに、仕掛けが届く範囲の5m先が見えればいいと歩きはじめたら谷間の向こうにうっすらと青空が浮かび渓筋を覆っていた霧がどんどん消えていった。
この渓は連瀑からはじまる。
連瀑が釣れなくなって久しい。一時は帰還ルートからパスすることも考えるようになったが足場が明確で安全な沢登りが楽しめる連瀑なのでパスに至っていない。
何年かまえからチビアマゴが釣れるようになってきたが今回はどうなのか?
1投目、2投目がダメで最後に落ち込みの中に仕掛けを入れたら8寸が喰ってきた。
尾びれの状態が真面だったら9寸あったのにちょっと残念やね。
この先期待が持てそうな予感がしてきた。
連瀑途中の大淵
際どい岩場を前進して目一杯竿を伸ばす、コイツも落ち込みの近くで喰ってきた。
完全に春先の釣りなってきた。
細かい黒点がビッシリ付いた魚体はこの渓では見ないタイプだった。
連瀑を抜けると中淵の連続になり極偶に大物が顔を出す場所なのだがチビアマゴしか相手にしてくれない。遡行のややこしい場所に去年はなかったロープが2本垂れ下がっていた。
今度来たときのためにロープを残していく・・・・
釣り人にとっては有り難い存在だが他人様が設置した訳の分からないものに全体重を預けるのはどうかと思う。
残ロープによって釣り荒れした遡行の難しい渓をいくつも見てきた用が済んだら回収してほしいと思います。
なんだかよく分からないアマゴの出方だ。
釣れない区間が長かったり、急に8寸が2尾連続して出たり・・・・
源流の二股までやってきた。
上の淵は入れ食いだった。ロープの主はここまで釣り上がって来ていないのか?かといってその上の滝壺は全然アタリはなかった。
あまりアレコレ考えていると膨らみはじめた木のつぼみに仕掛けが絡んでしまうので釣りに集中するようにした。
二股まで来ると水が冷たい。
寒い冬の間、岩の隙間でじっとしていたのか魚体に傷が多い、やっと出てきたところで餌を追っていたら釣られてしまった。
悔しそうにこちらを睨み付ける顔付きが精悍だ。
バイバイ
最源流部を詰める。
この辺りも昨日は雨が降っていたと思われるが水量は平水より少なめだった。
雪解けの貯金も直ぐに使い果たしそうなので渇水傾向になりそうな予感がする。
水量が少ないと渓の規模が小さい最源流ではこちらの気配を感じ取った瞬間に岩陰に隠れてしまうから釣りにくい。
それでも隠れた場所の前で大げさなアピールをしてやると喰ってくる源流アマゴ、渓の方向が変わり暖かいのか盛期を思わせるような完璧な魚体だった。
魚止まで足を運んだが雪なし、上の山にも雪が見えない。
3月解禁でこの渓の魚止まで釣りができるとは思っていなかった。
こういう状況ならガンガン源流を目指していきたいところだがウェーダー仕様の足回りだとチトつらいものがある。
ソロソロ夏仕様の足回りに変えようか?
まだ3月がはじまったところだぜ!!
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