平地では10℃以上の気温が2日続いた、渓はどうなんだろうか?車道は影の部分で凍結した路面が数カ所あったがほぼ雪無しで車止めに着いた。渓の入り口には雪、陽が当たる場所は雪が溶けて所々地面が見えている。雪質は重くて固め、足を置くと少し沈むが足を上げても靴底のフェルトが高下駄にならない。
今日は渓に入れる。
最初の滝、飛沫を浴びる滝壁は厚い氷が張り付き氷結していた。この先標高が上がるにつれどうなっていくのか?心配になる。
それより気になったのが、上流に向かい飛び去った十数羽の鳥の群、少し小ぶりの色が付いていたので鵜ではない、カモ系統か? 去年解禁当初に入渓した近くの渓を思い出した。足跡がなかったので誰も入っていない初めての渓だったのにもかかわらず惨敗、禁漁期の入渓を疑ったが鳥の群が屯しているなら合点がいく。
滝を高巻いて淵を覗き込むとカモの群が水面に浮いていた。こちらの気配に気付き、またしても上流に飛び去った。道案内でもしているつもりなのか・・・・道は知っているちゅうに!!こんなのが群で水面でウロウロしていたらアマゴは巣穴に隠れてしまう。積極的に水中に潜り魚を追い回しているようには見えないが、先行者よりタチが悪いの確かだ。
アマゴ8寸(25cm)
なかなか精悍な顔つきでカッコイイ
尺伝説 『2月の初尺』へ続く
標高が高くなるにつれ水際の石に氷が付くようになってきた。
雪も深くなってきたし歩く場所が限定される。
比較的緩い渓だと思っていたが雪が多いと岩場の渓は大変だ。
雪に足切りをして足場を刻みながらの遡行
結果、足先は常に雪の中・・・・つま先が冷えて痛い。
雪が崩れて水の中に手を付いてメチャ冷たい
ミニスノーブリッジ、ここって水の上だったのか?
危うく寒中水泳になるところだった。
支流流れ込みの滝が全面氷結している。
気温は0℃に近いのだろうけど風がなく陽射しがあるので我慢できない寒さではない。
漸く、この滝の下でカモは下流に向かい飛び去った。
道案内、ご苦労様でした。
殆ど終盤、ポイント毎にアマゴが出はじめた。
再び大物を掛けた。
「尺は無いなぁ、なら9寸か・・・・9寸ならサイクルヒットや♩♩♩」
取り込みやすい場所に移動してたら針外れ
「・・・・・・・・・」 まだ針掛かりは甘い
同じポイントに仕掛けを入れると再び喰って来た。
針掛かりしたのは7寸
「君じゃないだってば・・・・」
最後の浅い淵
仕掛けを入れると一発で喰って来た・・・・コイツもデカイ
さっきの尺より幅広だから𢮦寸するまで尺はあると信じ込んでいた。
28.5cm・・・・全然足りないじゃないか・・・・
しかし、7寸・8寸・9寸・10寸のサイクルヒットを高らかに宣言した。
カモの群に邪魔されて一時はどうなるかと思っていたが、終わってみれば、尺にサイクルヒットのおまけ付き、雪に悩まされ続けていた今シーズンの渓流釣りは明るい方向へ動きはじめた。
釣果:15尾 最大32.0cm キープ0 遡行距離7.9km 標高差250m
コメント