前々から気になっていた渓

渓流釣り遡行記2018
渓流釣り遡行記2018
 那賀川水系  2018/8/30 晴れ 
那賀川は9月から禁漁を向かえる。
渓流釣りを始めた頃は9月20日だったような・・・・その後8月末になった。追従するように高知の物部川、期間を置いて嶺北が8月末になったと記憶している。
アマゴが卵を持ちはじめる時期に禁漁 ってのもよく理解できるが産卵は11月、それより、隣接した漁協が禁漁になれば釣り人が押し寄せて魚の数が減る・・・・的な、漁協間の腹の探り合いで禁漁時期が決まっているように思えてならない。
魚の数が減るのら放流量増やすのが筋なのに放流量が減って遊漁料が上がっているのが現実
やっとアブの時期が終わったのに台風で渓に入れない日々が続いての禁漁、ちょっと,愚痴も云いたくなるわ!!
この流れが他の漁協に連鎖しないよう願うばかりです。
また、釣り人側もこの時期大きい雌が釣れたら今後を考えリリースする心構えが必要だと思う。

前々から気になっていた渓
大した奥深さはないのに、車止めは高い確率で釣り人のものと思える車が止まっている。本流に下りやすい場所なので本流組の入渓もあると思われるがそればかりじゃないだろう。

入り口を見ただけで厳しそうな渓相で尻込みをしてしまいそうな感じは否めない。

入渓路が分からず、傾斜のある尾根の突端を観察していると斜面に薄い踏み跡が目に入った。

「ここかぁ」・・・・ずいぶんマニアックやなぁ

立木や根っ子を掴み、岩場に足を掛けないとトレース出来ない踏み跡、その先は、見た目厳しい入り口をパスして滝下に立つことが出来たから正解なんだろう。

地図には滝マークが1つ書かれているが規模の大きい滝を4つ越えないといけない。巻き道は付いているけど、「行きはヨイヨイ帰りは怖い」風な道だった。

のっけからこんな感じで万人受けするような渓じゃないように思えた。やはり、本流組の車だったのか? 疑問は残る。


アマゴ7寸(23cm)
朱点が多く側線と重なる、縦長のパーマークが10個以上で不規則な配置、以前、卵放流をしている人から聞いたアマゴの特徴と一致している。元気の良いチビ助が餌を咥えて走る。
漁協が放流するような場所じゃないから一定の繁殖条件は整っているみたいだ。
のっけの連爆を越えると渓は緩くなり巻きは最小限、正面突破で進んでいける。
本的に斜面がV字の落ち込みと淵が連続する渓、渓相は悪くないが砂利に埋まり浅くなった淵が多い。先日の台風の影響で水量が多く何処でも竿を出せば釣れそうな感じがするが平水時の水量を考えればアマゴの出るポイントは限定されている。

アマゴ8寸(26cm)
チビばかりに遊ばれていたので強い引きに少し慌てた。

淵狙い中心から流れが速く少し深みのある場所に切換えると釣れるサイズがアップした。どちらかと云えば釣り忘れ的なポイントの方が良いみたい。近い時期に釣り人が入った後ようなアマゴの出方に思えた。


上流の二又付近は等高線が混み合い、連爆になっているのが容易に想像できた。
二又とも見上げるような滝・・・・右又の二つの直瀑に魅力を感じて崩れそうなガレ場を這い上がると滝壺はなかった。
淵が砂利に埋まっていた原因は右又の崩れにあるようだ。本筋は左又、右又から高さを維持したまま横移動出来そうなので岩壁を進む。
垂直に立ちはだかる1枚岩の途中に幅広のテラス、周りの風景と全く違う不思議な場所だった。
下を見ると左又の最初の段には絶好の深淵があった。勿体無いような・・・・しかし、今さら下って登り返す高さではなかった。

テラスを横移動すると左又の直瀑に出合った。

連爆もこれで終わりだろうと思いながら滝を見上げると、その上に2段目3段目が控えている。まだまだ楽はさせてもらえそうになかった。


連爆を越えると斜面は自然林に変わり源流らしくなってきた。
差し込む光は明るく、落ち込みの砂利は消え底岩が見えている。どんな雨が降ろうとも渓が荒れない自然林が持つ力強さのようなものを感じた。

連爆の上にアマゴは居るのか?

しばらくすると快いアタリがあって7寸クラスが針掛かりした。下流と同じ卵放流タイプだと思われるが心持ち朱点の配置がおとなしいような気がする。


魚影は極端に薄い
アタリがなくなり、ソロソロ終わりなのかと思いはじめた時ガツンと来た。

淵が狭かったので簡単に玉網に収まった。意外とデカイなぁ、もしかして・・・・「もしかして」なんて思う時、今年は大体『泣き尺』と決まっている。

メジャーを当てると29cm・・・・「やっぱしね」


泣き尺に気を良くしてしばらく釣り上がったがその後アタリはなかった。
さっきの滝が魚止めだったのか?もう少しならアマゴが棲んでいる可能性はあるが帰り道に考えている尾根から遠ざかる。
尾根側の斜面が緩くなった場所で納竿した。

新規開拓は帰りをどうするかが重要なポイントになる。

事前情報や地図に点線道が書かれていれば安心できるが等高線と水線1つだけの渓は厄介だ。今回の渓は尾根まで出れば何とかなるだろうと地図を読んでいた。

斜面が緩くなったと云っても直登できるな傾斜ではない(最悪はこれしかない)

斜面を横移動しながら尾根が低くなり近付いて来たら尾根に乗る作戦 、歩きはじめたら、獣道のような踏み跡の道を見つけた。ザレが入って歩き難かったが進む方向が明確なのでアレコレ考える必要がない。

30分もあれば尾根に交差できるだろうと思っていたが踏み跡が途切れたり、回り込みが長かったりで1時間近く掛かってしまった。

尾根に出ればスンナリだったが本流に出る手前を谷筋に逃げた急斜面がエグかった、帰ってからGoogle Earthで確認すると正面突破で下るのが正解だったような気がする。


遡行データ
 那賀川水系 2018/8/30 晴れ
 釣果:
25尾 最大29.0cm キープなし
 
遡行距離7.9km 標高差330m 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました