苔生す緑の谷

渓流釣り遡行記2018
吉野川水系  2018/6/22 晴れ

気象庁のHPで面白いページを見つけた。
気象庁⇒各種データ・資料⇒過去の地点気象データ・ダウンロード
気温や降水などの気象データをCSVファイルにダウンロードすることができるサービス
降水量の積算値が分かれば渓の水量が想像できるようになる。今まで24・48・72時間の積算降水量で判断していたがもう少し長いスパンがあればと思っていた。72時間以上続いている雨とか逆に渇水の期間などを考慮すれば実際の誤差は少なくなる。
CVSファイルはExcelで開くことが出来るから数値だけじゃなくグラフ化できれば見やすい筈、渓流釣りは至ってアナログだけどデータと関連付ければ、今まで見えないものが見えてくるかも
機会があれば詳細を解説したいと思います。
なお、24・48・72時間の積算降水量はTopページ⇒お役立ちサイトにリンクしています。活用して頂ければ幸いです。

2日前に100㎜以上の雨、取水がオーバーフローして下流に水が漏れ出していた。ここ何年か喰いが渋くなった渓、これなら何とかなるかも知れないと思いながら歩き出した。

水量は抜群・・・・いや、チョット多すぎるくらいだ。いつもなら左右に渓を渡り登り安い場所から上流を目指すが水量が多く簡単に渡渉できない。仕方なく斜面に取り付いて小さな高巻きを繰り返すことになった。1日空けた100㎜の降水量ってこんなに水量が多かったっけ・・・・

陽が当たらず湿気の多い岩盤の渓相、岩に苔が貼り付いた緑だらけの大好きな渓、2日前の雨で水を沢山含んだ苔が生き生きと生気に溢れていた。


斜めに落ち込んだ水が深壺の側面に当たりグルグル回って落ち込み近くに渦ができる不思議な淵
 流れが緩くなった渦の下はアマゴの活性は高いが4~5寸のチビしか釣れない。
 落ち込み下の流れの速い場所に大錘をプラスすると8寸前が釣れた。
 早い流れに負けない泳ぎが得意なヤツは急流下の深い場所に陣取っているのか?
 しかし、こう流れが急で白泡が立っている面積が多いと釣り難い。


苔の生えた大岩の上にツツジが咲いていた。緑の中に赤系統のコントラストが映える。


淵の中に丸太が沈み流れを2分していた。
左は流れが速く白泡の中に仕掛けを入れてもアっという間に渕尻に押し返される。渕尻にはチビアマゴが溜まり餌の先だけツツいて遊ばれる。右も流れが早そうだが切れ込んだエグレと丸太の影響なのか仕掛けが止まるポイントがある。
流れが止まった場所で8寸(25cm)のアタリが出た。


渓の核心部、傾斜が急になり角張った大岩が重なった渓相になる。如何にも釣れそうな落ち込みが連続するようになるがアタリが遠のく、渓の傾斜が上がることで山道が近付くのが原因なのか? チョット無理をすれば山道から渓筋に短時間で下ることができる。

核心部をやり過ごすと渓は緩くなる。アタリは連続するようになったが餌の先だけ咥えたチビが水面に姿を現したらポチャリト落ちる。完全に遊ばれている・・・・アマゴの姿を見ないよりマシだけどね(^^)
この辺りは陽当たりが良いから背の低い苔が岩に貼り付いている。傾斜がある場所でも靴底が滑らないから安心して歩ける。


源流部までやって来た。
今日は水量が多く好ポイントだらけのよう思えるが普段の水量を考えれば釣れる場所は限られる。深みがあり水流で渓岸の側面がエグレた長淵
普段の水量なら右の岩肌は水がなく露出しているから10cm以上水深が高い。流れに乗せて底を探るとエグレの中からアマゴ8寸(24cm)が出た。


ソロソロ魚止めだがまだまだ水量が多い。白泡の切れ間からアマゴ8寸(本日最大26cm)が出た。
幅広の凜々しい顔つきをしたカッコイイ雄、水量が多く期待は大きかったけど、兎に角チビに遊ばれた。まぁ、コイツが出れば概ね満足やね。

水量の多さに任せて魚止めの上を探ったがやっぱりアマゴは居なかった。


遡行データ
釣果:
39尾 最大26.0cm キープなし 遡行距離10.1km 標高差450m 

 
 
 

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