鉱毒の渓

渓流釣り遡行記2015
吉野川水系  2015/9/4 晴れ
台風が過ぎると変な天気が続く
秋雨前線が停滞しているらしく、雨が降ったり晴れ間が出てきたりを繰り返している。降る時は激しいので前の川は増水気味に勢いよく流れている。
渓の様子はどうなっているのか?
ウェブの積算雨量をウオッチしていたが積算時間が足りず積算値がクリアーされて訳が分からない。
出合い近くの大滝  
上流に鉱毒の流れ込みがあって釣れた例しがない。しかし、入り組んだ深い滝壺、大物が居そうな予感が漂っているので一応竿を出してしまう。落ち込みの間際に大錘をプラスして仕掛けを沈める。
「えっ!アタリ???」 合わせを入れると結構良い引き
アマゴ9寸(28cm)
 全然期待はしていなかったけど・・・・やってみないと何が起こるか分からないものです。 

いつもはパスする鉱毒の区間、大滝でアマゴが釣れたのでちょっと竿を出してみる。2淵目、ハデハデアマゴが釣れる。(毒々しい朱点は鉱毒とは関係ないと思います。)
大水で上流から流れて来たのでしょう。たぶん、水量が減って鉱毒の濃度が濃くなればアマゴは居なくなると思います。気に掛かるのは、上流で釣れたチビアマゴにこの手のアマゴがいくつか混じっていたこと。この水系で勢力を拡大しつつあります。厳しい自然界の中で生きていくには、保護色で周囲に身を隠すことが自然の法則、目立ちすぎて鳥類のターゲットになるのは必至だと思います。

渓相は、滝と淵が程よい関係で続く、斜面に粘った泥が多く、湿っているので高巻きの時に滑って転けそうになります。1mくらいの段差、滑って転んで1回転・・・・ヤバかった。
アベレージは6寸、たまに7寸、結構チビアマゴがアタックしてくる。
漸く8寸(25cm)
大きな淵は、渕尻⇒流芯⇒落ち込みと仕掛けを入れていくが渕尻で喰ってきた。広範囲に流れてくる餌を待っているのだろう。こういうときはアマゴの活性が高い。 

二又までやって来た。
いつもは水量の少ない右支流が勢いよく流れている。大物は落ち込みの底にいると思うが攻めきれない。
アマゴ8寸(25cm)
長淵の中程から渕尻まで餌を追ってきてて喰った。針掛かりすると渕尻から下の落ち込みにダイブ・・・・竿が折れるんじゃないかとビックリした。

5mの滝 右の小沢から巻いた。
隣にある岩の小沢が気になって、手掛かりがあるところまで大高巻きになり尻がむずがゆい高度感、下を見ると小沢に平らになった場所があり本来のルートだったようだ。
周囲の状況をよく見ていない失敗例です。安全遡行は 『大高巻きより小高巻き・小高巻きよりヘツリ・ヘツリより渡渉』が基本です。

今シーズン1000尾目(岩魚も混じっています。)
7月末で800少々・・・・滅多に訪れるチャンスじゃないから1000を意識していました。本来、数釣りは得意ではないのですが8月は真面目に頑張りました。通年なら渇水の時期、今年は水量が多くアマゴの活性が上がり何とかって感じです。これから最終日まで、いつもの楽な釣りに戻ることができそうです。
あと一つ、目標があるのですが『運まかせ』なので、まぁいいか。

上流のエンテが魚止めというのは分かっていたが、まだ時間があるので少し上流へ、渓相は頗る良くなり、水量が落ち着きベストコンディション
100m程釣り上がったがアタリがない。「やっぱり居ないのか」と納竿した。
目の前にあった変な杣道に誘われて長い距離を歩かされてしまった。
釣果:65尾 最大28cm キープなし 遡行距離10.2km 標高差260m

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