名無し谷

渓流釣り遡行記2015
吉野川水系  2015/3/5 晴れ

朝起きるのが遅くなってしまった。渓に行こうか?どうしようか?迷っている間に出発がさらに遅くなってしまった。今日の渓は名前が付いていない名無し谷だ。山容を見れば支流があることは分かるが張りだした尾根が出合いを塞いでどの程度の規模の渓なのかは地図を持っていないと分からない。本流への急斜面を見れば誰しもこの渓を釣ろうなんて思わない。つまり、解禁に釣るような渓ではないから今年誰も入っていないだろうという予測。

最初に入って時、なかなか良い釣果だった。2回目はスカを喰らった。3回目に入った時のことだった。良い淵はみんな緑の葉っぱが付いた木が何本も沈めてあった。たぶん釣り人の仕業だと思う・・・・こんな面倒くさいことをしなくても、釣り人が沢山入る渓でないし、釣り切られるような渓でもない・・・・「真面目に釣った方がいいじゃな」と思った。それでも、意地で魚止めまで釣り上がり『もう、この渓には二度と来ない』と決めた。 あれから10年以上が経つ、釣り仲間に聞くと淵に木は沈めてないようなので久しぶりに入ってみることにした。

本流に降りると水量が多く渡渉ポイントは凄い勢いで流れているので渡れない。少し上流にある渕尻から対岸に渡った。対岸は垂直の岩壁、3m上にテラスまで登れば渓に回り込めそうだ。狭いテラスを段々に際どく登るとあと少しストロークが足りない。クラックに取り付こうとするが下を見ると怖い・・・・壁に太い蔓が垂れていたので必死に背伸びをして蔓を手繰ってテラスまで登った。なかなか攻め甲斐がある渡渉と高巻きで本流に降りてから30分以上費やしてしまった。

最初から大淵が続くが一向にアタリがない。
こんな良い場所なのになんでアマゴがいないの?上流までいかないと帰り道はないしあの岩壁を降りるのは嫌だ。引き返すに引き返せない。

5淵目 やっとアタリがあってアマゴが掛かった。
『ぼうず』をくらったのはいつだったのか忘れるくらい『ぼうず』はない。どうしても『ぼうず』だけは避けたい・・・・1尾釣るまでは結構プレッシャーになっている。1尾釣れば、あとは楽に釣るだけなのだが

一旦、渓が緩くなった。
型は6~7寸、ポイント毎に釣れるようになった。不思議なことにどんなに良い淵でも1尾しか釣れない。魚影が濃いのか、薄いのか分からない。


この渓最大の大滝でギリギリ8寸(24cm)
同じクラスが数尾追ってきたのに、この後釣れたのは6寸のスレだけだった。

この滝(写真左)の上で斜面がザレて3m程が渡れない。
小尾根を高巻いてみたが先が見えず無理をして良いものかと迷う。1人だし、迷った時はやめる。これしかない。

少し戻ってザレたガレ場を50m登ると植林の中に獣道のような枝道、何れ本道に出合うだろうと思っていたが出合うのは枝道ばかり・・・・それから30分くらい植林の中を彷徨ってやっと本道と合流した。


釣果:22尾 最大24cm キープ0 遡行距離6.6km 標高差250m

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