四国の渓流釣り
 2011年度 渓流遡行記

2/20 吉野川水系
  愛媛解禁2011

2/26 東予水系
  ホームグランド
3/6 吉野川水系
  四国前面解禁(2011)
3/22 物部川水系
  P釣行
4/3 吉野川水系
  マニアック渓
4/10 東予水系
  最源流の魚止め

4/17 東予水系
  源流へ行ってきます。

4/30 東予水系
  河原の源流
5/5 吉野川水系
  源流見物

5/14 吉野川水系
  魚止めの滝上

7/2 吉野川水系
  梅雨の晴れ間

8/21 吉野川水系
  源流テンカラ師
9/10 吉野川水系
  台風明けの源流釣り
9/30 吉野川水系
  最終日 納竿

四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2011年度) 
    
魚止めの滝上
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吉野川水系(銅山川)

2011/5/14 晴れ

 源流に取り憑かれたように最源流を目指す遡行が多くなっている。
 大きいのが釣れることもないし、数が沢山釣れるわけでもない・・・・やっとのことで魚止め(魚が居なくなる場所)に辿り着いて車止めまでの時間を想像すると「なんで、こんなところで来てしなったんだ」と泣きそうになることだってある。
 何のために?聞かれても大した答えがある訳じゃない
  @魚止めの確認・・・・魚止めさえ確認できれば、その渓をあれこれと考える必要がなくなる。
  Aどんな魚が棲んでいるのかの確認・・・渓によって、そこに棲むアマゴの容姿は変わっている
    長い年月をかけて、その渓にはその渓の特徴をもったアマゴが棲息する。
    これを在来種と呼んでいる。
    近年、四国でも発眼卵放流なんて個人放流が源流域まで広がった結果、
    純血の在来種が棲む渓は少なくなった。
    水系が違っても同じような容姿のアマゴだったり、かろうじて特徴がアマゴ?なんて魚が
    釣れることがある。どんな魚でも釣れればいい、自分だけの釣り場を確保したいなんて
    思う釣り人が放流しているんだろうが釣り人の強欲が見え隠れして好きになれない。
    確かに渓魚を増やすにはいい方法かも知れないが、どんな場所に、どんな魚を発眼卵放流
    するのかのルール作りが急がれる。
    少なくても、最源流や在来種がいるかも知れない渓には発眼卵放流をしないで欲しい。
    いまさら法規制しても放流しってしまったら元の環境には戻らないブラックバスの
    密放流問題と同じになってしまってはいけないと思う。
  B体力的なこと・・・もう、何年かしたら最源流まで行けなくなるんじゃないか思い始めている
  C帰還した後の酒の旨さ・・・・酒の旨さは、遡行の厳しさの達成感に正比例する。

すみません、Aはちょっと重い答えになってしまいました。     

 Lさんと釣りの約束はできていたが何処に行くかは決まっていなかった。候補は3つ、4つあったがどれも決定力不足だった。前日電話がかかってきてその渓の名前を聞くと目的の渓が、則決まった。
 その渓は以前魚止めの滝まで釣り上がったことがある。何かの飲み会で魚止めの滝上にもアマゴがいるようなことを聞いたことがある。 『魚止めの滝上の魚』・・・・ムチャクチャ ロマンに満ちた言葉だ

 渓は傾斜があってムチャクチャ厳しい・・・・渓横に林道がある。K滝見物の人が付けた赤テープを頼りに標高差250m程パスしてから釣り始めた。GW後だからだろうかアタリは渋い。

アマゴ7寸22cm
いいアマゴが釣れた

釣りをしているより高巻いている時間の方が長い
やっと、高巻いて渓に出ると垂直に近い連瀑帯だった。
「どうやったら上にでるんや???」
ここは、斜めに直登すると意外に簡単だった。

K滝 2段50mの落差がある。
滝壺は意外と小さい(下の写真)
Lさんが竿を出して粘ったが魚の反応は、なかった。

K滝を高巻き途中のテラスから眺める。

青い空と岩山をバックに新緑の風景の中を垂直に落ちる長瀑・・・・この場所に立たないと拝められない絶景や

K滝上から、渓は緩くなる。
型は小さいが漸く、淵を泳ぐ魚影が見えるようになってきた。
ただ、食いが渋いのは変わらない。

やっと8寸前のアマゴがダブルヒット

 魚止めの滝(20m)・・・・滝の手前で魚心は止まっていた。これ以上は無理かも知れない。そろそろ帰ろうか?ただ、遡行の目的のひとつに、滝上の確認があるので魚止めの滝上を見ないわけには帰れない。滝を越えたところに畳み8畳ほどの 浅いプールがあった。遠巻きに覗き込むが魚の姿はない。そして、底に魚が遊んだような跡も残っていない魚止めは越えてしまったようだ。 魚止めの滝上の魚には逢えなかったのは残念だったが、いいこともあった。滝を越えた時に古い林道を見つけた。林道は途切れそうになりながらもK滝上の林道まで続いていた。

魚止めの滝上のプール

帰り道、林道はしっかりしている 
「うわぁーーーーーー」 訳の分からない叫び声が山の中をこだまする。
先を歩いていたLさんが振り返って心配そうにこちらを見ている。次に足を置こうとしていた横に、嫌な奴が轆轤を巻いて目と目が合った。『怖わぁーー』 冷静さを取り戻して観察・・・・・どうみても本物や・・・少しズレてLさんの足跡がのこっていた。
「なんや?????」
「奴がおるんよ」
「どこよ???」
「そこ、そこ、そこにおるやろ。」と木の枝で指す
「ひやぁーーーーーー」
「気づかんかった?」
「そんなもんみんことにしとる・・・・」 やって

まだ、5月で標高が1000mを越えているから安心していたが、陽が当たる石の横で奴の甲羅干しには、もってこいの場所に思える。これから暖かくなってくるから気を付けなければねぇ

石楠花・・・陽が当たってきれいだ

釣果:二人で50匹くらい 最大23cm キープなし