四国の渓流釣り
 2011年度 渓流遡行記

2/20 吉野川水系
  愛媛解禁2011

2/26 東予水系
  ホームグランド
3/6 吉野川水系
  四国前面解禁(2011)
3/22 物部川水系
  P釣行
4/3 吉野川水系
  マニアック渓
4/10 東予水系
  最源流の魚止め

4/17 東予水系
  源流へ行ってきます。

4/30 東予水系
  河原の源流
5/5 吉野川水系
  源流見物

5/14 吉野川水系
  魚止めの滝上

7/2 吉野川水系
  梅雨の晴れ間

8/21 吉野川水系
  源流テンカラ師
9/10 吉野川水系
  台風明けの源流釣り
9/30 吉野川水系
  最終日 納竿

四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2011年度) 
    
河原の源流
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東予水系

2011//30 晴れ

 夕方から雨が降るのは知っていた。飲み会がはじまるころ湿った空気を感じたが、まだ雨は落ちていなかった。降り始めの時間が遅れているのか・・・・朝には回復する予報だ。遅れているとなると「ちょっと嫌だなぁ・・・・」と思いながら飲み会に突入した。飲み会が終わり外に出ると弱い雨が降りだしていた。『やっと来たか』
 「明日、釣りの約束があるから・・・・」と2次会に向かう仲間と別れた。
 朝起きると、雨は少し強まったような感覚だった。どうせ朝止むんだから(もう、ここでは降り始めが遅れた分の計算はない。)・・・・しばらく雨が降っていないかったからちょうどいいやと思いながら待ち合わせ場所のコンビニに向かいLさんと合流した。。
 川沿いの道を車で走る。まだ暗くてよくわからないが普段水量のない川は少し水量が増えているようだ。
 「今日は最高かもよ・・・・」と言いながら奥へ奥へ車を進める。
 うっすらと明るくなったので車を止めて川を覗き込む
 「なんじゃこりゃ」
 普段小さな流れしかない川が川幅一杯になっている。
 「何時こんなにふったんや・・・・」
 目的の渓は、竿を出すまでに渡渉ポイントが2カ所ある。この分じゃ渡れそうもないなぁ
 その後、いくつか渓を変えてみたものの、濁流は増すばかりなので釣りを断念した。
 3時まえからうろついているのにね


 リベンジは次の週、GW二日目同じ渓へ、まだ見たことがない「河原の源流部」を目指す。

 この渓は、過去3度遡行したことがある。俺にとって入渓地点から標高差500mが1日の釣り上がる距離の限界だ。連瀑帯をやり過ごして渓が緩くなった場所でタイムアップを向かえる。幸いなことに撤退道があり3時間かけて車止めに戻ってくることができる。地形図を見ると再び渓はきつくなりその先にナル状の河原があるようだ。たぶん魚はいると思われる。できれば魚止めの確認もしたい・・・・・。 そんな訳で夜明け前に車止めに到着。辺りが明るくなりはじめた5時30分林道を歩き始めた。途中、渓沿いにある林道へ分岐した。この道は、まだ未開拓だ。何処まで続いているのか分からない。できるだけ標高を稼いでおきたい。2時間弱歩くとこの渓最大の直瀑 (30m)が見えてきた。ここを釣らないわけにはいかないだろう。

渓沿いの林道
意外と歩きやすい道だった。

 Lさんが大物を掛けたらしい、水中でキラッと光ったからアマゴにまちがいない。網を出そうとしていると痛恨のばらし・・・ムチャクチャ悔しがっている・・・・・「尺はなかったなぁ・・・ギリ9寸かな???」と声をかけるとまた悔しがる。(釣りを終えて帰りの別れ際も・・・「最初のアマゴ惜しかったなぁ」だって)

次に俺に来たのが
アマゴ8寸前、いいアマゴだ

上の滝は右のザレ場のキツイ斜面から横の隙間に回り込む。滝にドボンってことはないのだがスリリングだ。
渓を渡って林道らしき踏み跡が正解かも知れない。

本日の相棒はLさん
長竿、短仕掛け『H069釣法』で滝の落ち込みを攻める。

この渓は、岩魚とアマゴの混成域だ
前回は、オレンジの朱点が多いアマゴが混じったが今日は見かけない。パーマークの大きく朱点が少ないアマゴだけだった。【上の写真】

【右の写真】
Lさんが釣った26cmの岩魚
岩魚の特徴はよく分からないが体高が細くて丸い岩魚が中心だ。

2段の滝辺りから8寸を超える魚が釣れ始めるが7割以上岩魚だ。

 一旦、渓が緩くなる付近 時間は1時30分
あと、1時間半で何処までいけるだろうか?

【上の写真】
10mの直瀑が現れる。


【右の写真】
もう5月だというのに残雪が残る。
水が冷たいはずだ。

【左の写真】
本日最大 岩魚9寸(28cm)

【上の写真】
落ち込み付近の深い場所で掛けた。久しぶりに岩魚の底引きを味わう。
岩魚ってこの引きが一番楽しいよね

滝を4つ越えて渓はふたたび緩くなった。
目的地 河原の源流だ。
源流域で、こんなに緩く広い場所を見たことがない。

魚はまだいる。
魚止め確認はできていない。
また、次回に楽しみを持ち越すとしますか。

 納竿場所
源流と原生林の風景広がる 長らく想像していた以上の場所だった。
 

  撤退道をどうするか?選択肢は2つある。渓沿いにあった林道はいつも使っている林道に続いていると思われる。もう一つは渓を横切る赤テープの林道だ。標高から考えると隣の渓を遡行したときに見つけた横林道に続いていることは間違いない。どちらかと言えば後者が正解 (楽に帰れる)のような気がする。あとは渓筋を横切る場所が崩れているかどうかだ。再び地形図を確認する。縦林道が交差するまでに渓筋は4〜5 筋、比較的緩やかな渓筋のようだ。
「博打やな・・・・」
「大丈夫ですよ。縦林道は確認済みだし、迷ってもヘッドランプもありますから今日中には帰れると思いますよ。」
「じゃ、信じて着いていこうか???」
縦林道と交差するまでに1時間弱、あとは15分で100mペースで膝がボロボロになりながら下っていく。
漸く、この界隈の遡行イメージが実態と重なった。

釣果:二人で70匹くらい 最大28cm(岩魚) キープ22匹