四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2003年度)
    439さんとの釣り W谷上流部

四国の渓流釣り
四国の渓流釣り
 2003年度 渓流遡行記
2/1  W谷+水無し谷
  2003年愛媛解禁
2/15  W谷上流部
  439さんとの釣り
3/2  安田川
  馬路の巨大あめご
3/1-2 安田川
  馬路温泉ツアー

3/8 貞光川支流S谷
  貞光川に岩魚

3/21 加茂川支流E谷
  素晴らしい渓相とエンテの渓

3/29 物部川支流
  物部支流の大あめご

3/30 松尾川支流
  滝の連続 名無し谷

4/12 吉野川支流 2渓
  S谷、AU谷

4/19 那賀川支流
  那賀川支流源頭をつめる

4/29 祖谷川支流
  魚止めの確認

5/10 原生林の中を流れる渓2
  四国渓師会春の釣り大会

5/17 面河川源流
  源流三バカトリオ結成

5/24 大豊町水系
  大豊周遊釣行

6/7 加茂川源流
  岩魚の渓

7/20 祖谷川源流
  癒しの渓

7/27 祖谷川支流 B渓
  しょうちゃん四国渓師会デビュー


序文  2003/2/15 

  今週はどの渓へ行こうかと迷っていた。解禁日のW谷は、積雪のため、途中リタイヤ・・・・渓変わりをしたことが心残りだった。やはりW谷の二又まで遡行して尾根越えルートを完結しなければ一年の釣りが始まった様な気がしてならなかった。「やっぱりW谷の上流部しかないかな」、しかし、1週間以上経ったとはいえ大雪の後だから一人で行くには心もとない・・・・・四国渓師会の掲示板に『相棒求む』の求人広告を載せたところ、去年の12月に四国渓師会に入会した439さんが喰らい付いてきた。一度、新年会で同席したが、一緒に釣りに行くのは今回が初めてだ。439さんといえば「よさく道中釣り行脚」と題して剣山から土佐中村市に至る国道439号線を交叉した谷川上流全ての溪を釣査している らしい(本人から聞いた話なのだが)・・・楽しみになってきた。
 合流場所を書きこむと、「今夜先に行って焚き火でおどろかせてみようかな」と頼もしい書き込み・・・・・楽しみ楽しみ・・・・・

 少し仕事が遅くなって、車止めに12時過ぎ到着、439さんの車に近づくと、もうお休みの様子・・・・・折角だからフロントガラスをたたいた。
 「こんばんは」
 
「こんばんは・・・・遅いですね・・・・」
 
「いつから来ているんですか?」
 「9時ぐらいかな・・・・月を見ながらやってまして・・・・もうすっかり出来上がったので、寝ていましたよ・・・・・ハッハッハッハァ」
 「ところで焚き火は?」

 
「そこ、そこ・・・・」指差すほうを見ると小さなかまどがあった。
 「もう、終わってしまったんですね・・・・」
 
「ちょっと待ってください」
 
439さんが車の中から、持参した薪を取り出すと置き火に薪を入れ、ダンボールを放り込んだ。しばらくすると、薪に勢いよく火がついた。「おおおおぉう、これぞ秘儀『置き火 起こし』・・・・凄い! なかなかの達人だ!」かくして焚き火を囲んで真夜中の宴会がはじまった。
 「どれくらい飲んだんですか?」
 
「7合ぐらいかな?」
 「
7ごぉう・・・・ですか」
 こちらも持参した冷酒で応戦したが、『やっぱり本場高知の酒飲みは凄い』 とてもとてもかなう相手ではなかった。
 「じゃ、明日のために寝ましょうか?」
 「ほどほどにしないと、明日がきついから・・・・」
 
といっても3時半を過ぎだった。。。。。。。。ぐぅぐぅ・・・・

焚き火の置き火が待っていた。
置き火に439さんが持参した薪をくえると
右上の写真のように焚き火宴会が始まった。

左上の使い込んだやかん アウトドア歴が覗える

焚き火の前で記念写真
  このおじさん、意外とひょうきん者だ
W谷上流部
 前夜祭の酒が利いたのか?439さんに起こされるまで気絶したように眠りこけていた。7時30分遅めの起床「飯でも食べていきませんか?」っと439さん、促されるままに昨日の焚き火の場所へ・・・・・このときまだ、ヘロヘロ状態で、足取りは千鳥足のフラ・フラ・・フラ・・・439さんに作ってもらった。汁とコーヒーでようやく生気を取り戻す始末・・・・「そんなに飲んだかなぁ?」・・・・あのあと車まで戻って・・・・いつもの車止めまで車止めに車を止めたまでの覚えはあるのだが・・・・・それからの記憶がない・・・・「まぁっいいか。。。」

 それから、準備を整えて 林道を歩き始める。歩き始めると昨日の?今朝の酒?が体中をかけめぐる。「こりゃ、完全に二日酔いだなぁ、気持ち悪うーーーーオェオェッーー」
 歩き始めて30分、支流を2つ越えて
 「この先の急斜面を越せそうにないから、解禁日の続きから釣り始めますか?」
 「じゃそうしますか」・・・とありがたいお言葉

 林道から降りた渓は、ところどころ雪は残っているものの、解禁日とは全く違う渓になっていた。

 

釣り始め
淵の落ち込みに竿を出す439さん

長年経験だろうか・・・・様になっている。
 

4段滝 1番目の滝
2匹とも、滝の落ち込みの奥からアタリがあった。
この時期にしてはサビのない
体高のある魚体だ(7寸強ってところだ)

4段滝の4番目の滝
4段目の滝は下降することが出来るが
滝の主は今回も不在だった。
3段目は4段目の上から竿を出すことが可能だか
こちらも主は不在だった。
2段目の滝は下降不能

4段滝上
 4段滝の3段目の滝に降り、時間をかけていたため、439さんから大きく遅れてしまった。多分あの辺りにいるのだろうと想像は着いていたので小尾根を高巻きして一気に渓へ降りようと思ったのだが、かなり高巻きしてしまったようで、下降地点が見つからない。渓下を覗くと439さんを発見、声をかけてテープを使って強引に下降・・・・「無用の高巻き、かえって危険」の格言は本当の話でテープにしがみつきながら転げるようして渓筋へ一応無事到着
 「おまたせ、かっこ悪かった?」
 「いや、ぜんぜん見てない・・・・・」
 それに引き換え439さんは、こんな急斜面から・・・なんてところから突如現われる・・・・足腰の鍛え方が違うんだろうな
3段淵
この谷の中でもっとも綺麗な場所だ
2段目に竿を出している439さん

2年前に尺物を釣ったことがあるから
名づけて「尺滝」
今回も大物を狙ったのだが
6寸続けて7寸続けて8寸
次は9寸・・・・と思ったのだが8寸止まり
でも、8寸が出れば大満足

3匹とも右側の沈み岩の辺りから出た

 尺滝の上は雪景色に変わっていた。(高度700m)
 滝下でねばっていた私を439さんが滝上で焚き火を焚いて待っていてくれた。(右の写真)ここで遅めの昼食となった。あまりに寒くリュックの中に持参したおむすびがパサパサ凍りかけていた。こういうときはあったかいカップラーメンに限る。

 439さんの釣ったアマゴ(7寸)、こいつもこの時期にしてはナイスボディ、いい顔つきだ
納竿の二又(高度800m)、完全に雪に閉ざされてしまった。これより上流は、斜度がきつくなるため、もう少ししないと無理だ。
 二又付近に帰りの林道があったという曖昧な記憶で、それらしき道が見つからない。適当に植林の斜面に取り付いて林道を求めた。結局林道を見つけたのは3、40m上
「確か、二又のちょっと上に林道があったっけ・・・・・ちょっとアルバイトしたみたいですね」
それから20分くらいかけて尾根筋まで登り、登山道を40分トボトボと下っていった。
登山道を降りたところで腰を下ろそうとした時、淳さん登場
「釣りの帰りに、そろそろ降りてくるかと思って迎えにきたよ」
「ナイスタイミングだなぁ、運命の赤い糸を感じちゃうなぁ・・・・」
「そんなもん、あるわけない・・・・」
K川は調子よかったらしく9寸前のアマゴがクーラーの中に入っていた。
登山道の登り口から、車止めまで約20分 本当に助かりました。ありがとね!


釣果20匹(キープ無) 最大24.0cm  
           439さん 25.0cm