林道の見つけ方

渓の雑学
渓の雑学

源流域を辿って渓の源頭へ
混血など無関係なネイティブなアマゴに逢える。 原始の昔から続く手付かずの自然林の中で呼吸する事の素晴らしさ。日常とは、全く違う世界に酔いしれる。

しかし、無理をして高巻きした大滝は下りたくないし、川通しは滑って危険である。一体、どうやって帰ったらいいのか?急に心細くなる。そういったとき、頼りになるのが林道の存在です。

林道を見つけるには、幾つかのパターンがあります。

ここでは、長年の経験?から得た林道の見つけ方を紹介します。 

サブ渓筋

増水によって作られた、渓筋横のサブ渓筋、または、渓筋とサブ渓筋の盛り上がったところには、林道になっているところが多い。

林道になっていなくても、歩きやすいため川通しで帰る場合利用すると楽です。

緩斜面

林道は、渓筋に通っていることが多い。

渓筋から2~30mまでの高さに緩斜面がある場合、登って確かめてみることだ。踏み後があればラッキーです。

テープ

登山道になっている場合、木の枝にテープを巻いてある。
テープの他に、

  • 空き缶を枝に差している
  • スーパーの袋を枝に吊るしてある
  • ケルン(石を積み重ねたもの)

竿先だけでなく、周りの風景に目を向けていると、自ずと林道につながるヒントが見えてきます。

植林道、伐採道

植林がある場合、必ず林道はある。

メインとなる林道が1本通り、枝分かれしている事が多い。

枝分かれしている道が見つかれば、メインの林道につながっている。

写真の林道は、自転車でも走れそうな林道だった。

 

標識、看板

看板の目的は、人に見てもらうためだ。だから看板の横には、林道があると考えて良い。渓から見上げて、上のほうに看板が見える場合、確かめる事が必要だ。

その他の目印


林道の付いている位置が変わったことを示す。どちらからどちらへ変わったのかを確かめておけば、納竿点でどちらの斜面に登ればよいのかの目安になる。

石垣
崩れやすい林道の渓筋を補強してある。

取水堤防
点検道がある。

鉄塔
電力会社が管理しているため、よく手入れした点検道がある。

廃屋炭焼き跡
林業が盛んな頃にできた家や炭焼きの窯、そこから、下界に向かって林道が伸びている。

長く使われていない場合、荒れていることが多いので注意が必要

上流二又
上流になればなるほど、渓と林道の距離は短くなる。上流で二又になっている場合、真ん中の斜面に、尾根ルートを付けることが多く、渓を交差して尾根筋に続いている。

林道が交差するところを見つければ楽勝で帰ってこれる。

小尾根
尾根までの距離が短い場合は、斜面を登ってみても損はない。半分以上の確率で林道はある。無い場合でも歩きやすいただ、ハッキリしない林道の場合、尾根の突端が急斜面(絶壁)となり、厄介である。

突端まで行かないうちに、地図で確認して、緩斜面を見つけて渓筋に降りるのが懸命である。要は、尾根筋と渓筋をうまく使い分けることが大事である。

雑木の鉈跡
人が通った跡であることは確か、新しいもので信頼ができる。ただ、迷って雑木を切りながら進んだ跡かもしれないので注意が必要


 

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