燻製の作り方

渓の雑学

渓で釣った渓魚をおいしくいただくにはいろいろな方法があります。
ノーマルなところで塩焼き、味噌の蒸し焼き、刺身、から揚げ、燻製等など、その中で私が最も好きな燻製の作り方について紹介します。

燻製作りは、魚を釣ることから始まって、完成までに約二日間の手間暇がかかります。どうせ手間暇をかけるなら数が多いにこした事はない。また、あまり小さい魚は燻製に向かない。魚の身が厚いほうがおいしくできます。そんなわけで20cm以上の魚を20匹以上釣ってくることが必要です。これが少々問題、そんな釣果めったにあるもんじゃない。これが原因で燻製を作れない年があります。どうしても燻製が食べたくなったときは、息子を連れて木屋平の釣堀に出かけます。最近、この釣堀での必殺の釣り方あみ出しました。2時間もあれば30匹くらいはチョロイものです。エッどんな必殺技かって?釣堀の魚が減ったら燻製ができなくなるので秘密です。いろいろ研究してくださいね。

魚を釣ったらすぐに絞めてはらわたを出し背中の血合いとエラを取り除いてください。燻製に限らず魚の鮮度を保つことがおいしくいただくコツです。



下こしらえ 
下こしらえに塩をすり込む。(多めがいい)ここで大事なことは、腹の中まで塩をすり込むことです。好みによっては醤油、コンソメ等を混ぜても面白いが味の調整が難しくなるので最近は塩のみとなっています。 
均等に塩分を回りこませる方法としては食塩水が一番であるが塩抜きに時間がかっかてしまうので塩をすり込む方法になりました。


約1時間程、塩の中につけておく、魚の皮がよれて、膨れはじめると下ごしらえ終了



乾燥
乾燥しやすいように、楊枝を腹部にさし、腹を開くようにする。長さ10cmくらいのS字フックを作っておくと便利です。(ステンレス製の針金だと錆びずに繰り返し使えます。)フックは魚の頭の固い部分に刺すようにしてください。あごだと燻製中に落ちることがあります。
乾燥には、干物を作る時の網籠の中に入れるといいと思います。夏場だとどうしてもハエなどが寄ってきます。そう、猫にも気をつけないとね。
乾燥時間は15~20時間くらいは必要です。皮が乾いてくれば、乾燥終了。湿度が高く乾きが遅いときは仕上げに扇風機を使うのも一つの手です。書き忘れましたが乾燥は日陰でお願いします。

上の写真は、自作の燻製器です。燻製器はあまり難しく考える必要はありません。要は煙を充満させる空間があればいいだけですから・・・・
工夫としては
 フックを吊り下げる格子の針金
 チップを足すために扉

チップは桜、楢、林檎・・・いろいろありますが、私は桜がアマゴに合うような気がしています。一袋500円位でアウトドアショップで売られています



燻製開始
私の場合、温燻なので炭を使います。ホーローの鍋の中にチップを入れます。煙が少なくなったら、鍋にチップを足します。温度はあまり気にしたことがありません。たぶん80℃くらいだと思います。温度、煙の量は燻製器の上にのせた新聞紙の隙間を調整して行っています。(いいかげんなもんです)



燻製中
おいしい物を口にするには、ひたすら待つことが大事 3時間程で大体出来上がりです。いつも、ビールでも飲みながら気長に構えています。



出来上がり
表面があめ色になり、身に少々の弾力が残る程度で燻製の完成です。
冷蔵庫に入れておけば1週間以上は大丈夫です。冷蔵庫から出して少し火であぶってやれば、いっそうおいしくいただけます。酒飲みにはたまらないのよこれが・・・・
真ん中の大きい奴2月に釣った尺物です。奈良から来た四国渓師会特別会員のカッキヤン胃袋の中に・・・・・とても喜んでいただきました。


 

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