石墨山周回と唐岬ノ滝

四国の山歩き
四国の山歩き  2020/11/1
稜線のブナ林と笹原の組み合わせが良いらしい。
ネットでルートを探索してみると国土地理院の地形図には書かれてないが白猪峠から白猪登山口へ下る途中で平行に唐岬ノ滝に向かうトラバース道があり分岐を示す指標が立っている写真を見つけたので道に迷う心配はなさそうだ。稜線まで登りピークを踏み稜線歩きを楽しみながら支尾根を経由して帰ってこられる面白そうな周回軌跡になりそうだ。

Google Earth 遡行図

Google Earth ツアー

標高グラフ

遡行データ
日時:2020/11/1/  7:00~16:30
 標高差:700m
 遡行距離:8.8km 

Start
 登山口(830m) ⇒7:00
 割石峠(1030m) ⇒7:40
 急登 ⇒8:45
 肩(1340m) ⇒9:15
 石墨山(1456m) ⇒10:20
 法師山(1310m) ⇒12:00
 三角点白猪(1201m) 
⇒12:40
 白猪峠(1115m) ⇒13:00
 唐岬ノ滝分岐(890m) ⇒14:00
 唐岬ノ滝(760m) ⇒15:45
 登山口 ⇒16:40
Goal
遡行地図

Web地図
  国土地理院 電子国土Web

山歩き動画


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登山口はR494を黒森峠方向に向かい唐岬ノ滝駐車場のヘヤピンを20m程上手へ進んだ場所に『石墨山3.5km→』の道標がある尾根道を登りがはじまる。
植林の中の登山道、大きなカーブの葛籠折れになっているが登りっぱなしなので結構キツい、4日前の丸笹山がオフトレはじめだった。何となく今シーズンも山歩きができそうな自信を感じていたが本格的な登りを歩いてみると自信は虚像で山歩きの脚力や体力が足りていない・・・・まぁ先は長いので休憩を挟みながらゆっくり慣らして行こうと決めた。
石墨山に向かうショートカット
順路通り割石峠を経由すればいいと思い30m程歩きはじめたが下りだした。「下ってまた登って来るのは嫌だなぁ」と思い直してショートカット道に引き返したのでランドマークの割石を見ることができなかった。
背の高い笹に覆われた植林の暗い尾根道を進む、尾根の方向が変わると横風が強くなり笹がザワザワとうるさい。
相栗峠から大滝山に向かう坂、伊予富士東側の坂と並ぶ四国3大急登に差し掛かる。相栗峠の坂より平均斜度がキツいみたいなんだけど何も掴まないで下を見ることができる。相栗峠の坂はロープを持っていないと休憩ができなかった。
漸く上方向が明るくなり稜線が近づいてきた。
ヘロヘロやわ!!

 
 
 
ブナの葉は茶色に変わり疎らになっているが笹の緑とのコントラストが素晴らしくて目を奪われてしまいなかなか前へ進めない。ブナ好きには堪らない風景だ。
最後のピークの岩場に立つと紅葉に彩られた石黒山の全景が見えた。1週間くらい前なら稜線のブナが黄金に輝いていたのに違いない。
段々ピークが近づいてくる。
相変わらずブナ林と笹原が向かえてくれる。
石墨山のピークは狭い。
天気が良ければ石鎚山系が箱庭のように見えるそうだがガスが流れ込んできて何にも見えなくなった。しばらく天気の回復を待っていたが明日は雨の予報だから回復の見込みはないと判断して下山することにした。
見晴台の岩場まで戻ってくるとガスは消え石鎚方面は晴れ渡っているではないか・・・・結局、自分が石墨山に居たときだけガスに覆われていたとは運に見放されている。

稜線歩きを楽しみながら法師山に向かう。
 
 
車でR494を上ってくるときに見た法師山は円錐状に盛り上がり登るのは大変なんだろうと思っていたけど稜線からの盛り上がりは20m程しかなく拍子抜けした。しかし、白猪峠に向かっての下りは急激に落ちていた。こんなことならピークを踏みトラバース道まで引き返して法師山を回り込みながら下った方が安全で楽だったかも知れない。
 
三角点『白猪(1201m)』を踏んだ。石墨山から標高差250m程下って来ると紅葉の彩りが鮮やかになり黄や赤が残っていた。
白猪峠のコルまで下ると小さなお地蔵さんが鎮座していた。「ここから下ればいい」と笹を掻き分けて5m程進んでみたが『なんかおかしい・・・・』少し先は谷の岩壁になっているし、先行している3人組の踏み跡がない・・・・それに分岐示す道標も見なかった。
もしやと思い少し登ってみると分岐の道標が立ち明確な分かれ道が現れた。峠とは最も標高が低い場所であるとの思い込み・・・・危うく訳の分からない谷を彷徨うハメになっていたかも知れない。まぁ、あのお地蔵さんの存在はメチャ怪しいのだが・・・・

白猪峠から標高差200m下ると『唐岬の滝1.6km→』の道標があった。後は平行に登山口を目指せばいいだけだ。
 
小さな沢を渡り次にガレた谷に出たら上流に進むと石に黄色い『○』をマーキングした林道の入り口は直ぐ見つかる。標高差50m弱の谷筋を登り切ると後は唐岬の滝の入り口までズーッと下っていた。ネットには道が荒れているとの情報があったが迷うことなく素直に帰ってこられた。

唐岬ノ滝の入り口まで戻ってきた。
『唐岬ノ滝まで500m』結構疲れている、さてどうしようか?
一旦、車まで戻りスローシャッタ用のカメラと三脚を用意して必要ない荷物を下ろす、ザックの重さはプラスマイナスゼロてところだろうか。
途中で会ったおばさんが「まだ遠い」と云っていた。
遠くてもいいのだけとどんどん下って行く・・・・行きはよいよい帰りは何とかだ。
谷を流れる水が少なかったので性もなかったら「凹むなぁ・・・・」
間近になってくると思っていたよりスケールがデカかく大きな案内板を出しているだけのことはある滝だった。
 
 
 
唐岬ノ滝(からかいのたき)
7段合わせると落差114mらしいが地形図で標高差を確認するとMax70mくらいだった。紅葉の柔らかさの中に各段の切れ間が直線で幾何学的な造形を包み込んでいる美しい滝だったので長居をしてしまった。帰りの登りが地獄だったのは云うまでもない。

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