祖谷川源流の紅葉と丸笹山

四国の山歩き
四国の山歩き  2010/10/28
今シーズンのオフトレ歩きはじめは祖谷川源流の紅葉を探索しようと思った。紅葉を見るには紅葉の中に入った方がより自然に近づくことが出来るし渓の流れがアクセントになることを期待している。たぶん時間が余ると思うのでピークから紅葉を見下ろすのも良いかも知れない。

Google Earth 遡行図

Google Earth ツアー


標高グラフ

遡行データ
日時:2020/10/28 /7:30~15:00
 標高差:510m
 遡行距離:8.0km (祖谷川源流+丸笹山)

Start
 車止め(1300m) ⇒7:30
 祖谷川源流(1250m) ⇒10:00
 揺尾根 ⇒10:15
 車止め ⇒10:40
 丸笹山登山口(1450m) ⇒11:10
 丸笹山(1711m) ⇒12:40
 丸笹山登山口 
⇒14:30
 夫婦池(雌池) ⇒14:30-15:00
Goal


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祖谷川源流の紅葉
見ノ越から剣山方面を見上げると落葉した大ブナが目立っていた。10月も終盤に差し掛かり標高1200m辺りの場所でも紅葉のピークを過ぎているようなのでもう少し早めに動き出せば良かったと思った。
見ノ越のコルに朝陽が顔をのぞかせたのを見計らい祖谷川源流に下りはじめた。登山者は登山道をトレースしながら山頂を目指すが我々釣り人は渓に沿いながら歩きやすい斜面を見定め自由に辿ることに慣れているので道がなくても躊躇することはない。
アプローチの斜面はまだ光が足りない。
 
 
渓沿いの低い樹木は紅葉が進んでいないので水の流れとの対比がイマイチになりがち。
渓を徒渉するのが一苦労だった。
少し水量が多いのか徒渉出来る場所は数少ない・・・・渡れそうな場所であっても石が濡れていると登山靴は靴底のソールがよく滑り足の置き場や体重の掛け具合でドボーンとなりそうなので慎重な足運びになってしまう。水の中でもバシャバシャ進める靴底にフェルトを張った渓流靴が水辺では優秀なことを再確認してしまうが水温が低くなったこの時期に水に濡れてもかまわないと思わない。
ブナの大木に黄色い葉が残っていた。
乾いた枯れ葉の地面に寝っ転がれば青空とのコントラストが映えて美しい。
赤い色をした紅葉が現れると嬉しくなる。
寒暖の差が大きいのか日当たりの良い場所ほど紅葉が進んでいるように思える。
帰り道は緩い尾根に乗った。
原生林の森は樹と樹の感覚の広さと敷き詰められた落葉の柔らかさが気持ちいい。揺る尾根を回り込みながら朝渓に下った場所との合流を目論む、なかなか標高が下がらないので最後は急斜面になるだろうと思っていたら渓まで20m程の急斜面が残った。
「さて、如何したものか・・・・」
斜面を見渡せば鹿が斜めにトレースした足跡が残っていてそこを辿れば安全に下ることが出来た。山で会えばピーピーうるさく遠ざかっていく彼らだが行動は意外と合理的になっている。

祖谷川源流から戻ってきたのが11時前、剣山に登るには帰りが慌ただしくなりそうので比較的登りが楽な丸笹山に登り、時間があるようならまだ未踏の赤帽子山縦走を視野に入れた。
登山道脇の紅葉があるだろうと思っていたが丸笹山の登山道はツガや檜の針葉樹に囲まれていたので期待外れだった。
紅葉もないわけでないがチョット淋しいのでこんな写真で誤魔化した。
丸笹山は平坦な登りが続き最後の急斜面を折り返すと笹原が広がり見通しがよくなる。笹原の向こうに剣山と次郎笈が見えはじめた。
丸笹山山頂(1711m)
南正面に剣山と次郎笈が大きく見え丸笹山は剣山のビュースポットだ。
雲の隙間から日が差して来ると紅葉の色が鮮やかになる。前回来たときは天気が悪く深いガスに包まれていたので正面の木も見えなかったのを覚えている。
西に塔丸、左奥に三嶺が見えているが山頂は雲に隠れ出てこない。
東に赤帽子山
時間的には十分ピストン出来そうに思えるのだが登り途中にレンズキャップを落としてしまい帰りに探しながら下らなければならなくなったので諦めた。気持ちよさそうな笹道を歩けなかった代わりにレンズキャップは拾うことが出来たのは幸運そのものだった。

 
 
夫婦池(雌池)の紅葉が印象的だったので池を一周しながら時間をかけて写真撮影した。
やっぱり赤いのがいいね。

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