先ずは鷹丸山に登り、まんのう町と丸亀市の境界に連なっている城山・猫山・小高見峰・大高見峰を縦走し、十三重の塔の発掘で有名になった金剛院に下り里山を周回するルートを歩く。欲を云えば小高見峰の南に位置する454.1の竜王山まで含めれば金剛院を取り巻く山々の周回軌跡を描けるのだが体力的にキツそうなので自制した。
Google Earth ツアー
標高グラフ
鷹丸山に向かう。
車をゆっくり走らせ、猫山と鷹丸山の稜線の登り口を物色したが綾歌との峠まで上って来てしまった。今度は稜線のコルと交わる支尾根付近まで下り広い場所に車を止め歩きはじめるたら小さい登山口の指標と木から垂れ下がった赤テープを見つけた。
これは車の窓越にはみつからないわ
登山口から支尾根の途中に乗る。支尾根は地図で緩そうに見えたが直登なのでそれなりにキツかった。杉木立の先に稜線の光が見えだし猫山分岐が近い。
登りはじめて20分ほどで猫山分岐
緩やかで快適な稜線道が続いている。
山道には落ち葉が敷き詰められていた。
概ねクヌギ系の落ち葉だった。
鷹丸山山頂(375m)
先端から象頭山・我拝師山
南側の隙間から阿讃山脈に大川山
城山に向かう。
ルートは城山を先に行き猫山、小高見峰、大高見峰の予定・・・・事前調べた情報では猫山をトラバースする道があるみたいだ。ピラミダスな猫山を2度登るなんてことは避けたい。
トラバース道があるなら幾つも切れ込んだ谷筋が落ち着きだす猫山に近付いた場所だろうと思っていると切り倒した木で作った手作りベンチがある場所で二又に分かれていた。右側の道はおそらく猫山を南から登るルートなんだろう。
稜線の先にピラミダスな猫山が見える
手作りのベンチの先にトラーバース道があった。
トラバース道は小谷に切れ込み小尾根を回り込むことを幾度も繰り返し猫山と城山の稜線が見えているのに分岐に辿り着けない。
シダの緑が鮮やかな道
道の脇に石積みの塔が幾つかあった。
宗教的な意味ではなく単に崩れた石を片付けているだけだ
山道はガレが少なく歩き安い。
城山分岐
今回のルートは概ね丸亀市とまんのう町の境界に位置している。看板の表記が丸亀市の説明書きとなっているので丸亀市が縦走路を整備しているように思える。だったらブログのタイトルを『丸亀里山周回』にした方が良いようなのだが、まんのう側から登りまんのう側に下る。それに鷹丸山・金剛院はまんのう町側に位置しているので『まんのう里山周回』のままでいいだろう・・・・地元贔屓でいこう。
猫山・城山の稜線はピークを通る山道とアップダウンが少ない幅広い道が並行して通っている。登山者は山道を歩くべき!なんだが、前衛のピークはアップダウンの登りを避けて広い道を歩いた。復路は当然『広い道』・・・・たいした山歩きの信念がある訳ではない。
展望台かと思い登って見たら樹木に囲まれた、ただの休憩所だった。
手前にあるトイレはキレイだった。
城山のモッコリ盛り上がり
最後はチョットキツいが標高差50mなので頑張れる。
城山山頂(375m)
眺望がない里山歩きにしては別格の眺望だった。
飯野山、丸亀方面
猫山に向かう
猫山は城山方面から見てもピラミダス
広い道の脇には松並木
空が青く気持ち良い稜線歩きだった。
猫山は登り始めから急登が続いていた。
やがて急な岩場が現れロープが張られていた。
猫山山頂(467m)
たかが標高差120mの登りなんだけどメチャキツかった。
眺望は灌木の隙間から北方面が薄らと見えるだけ
猫山にも石積みの塔・・・・デカイのが3つ
小高見峰、大高見峰に向かう
猫山の東ヘ下るルートはメッチャ急斜面で標高差の半分までロープが張られていた。漸く斜面が緩くなりはじめた場所で山道が2つに分かれた。左が点線道で右は朝車で峠まで行った時に見かけた神社に下る道だろうと思った。神社を写真に収めようと思い右の道を下りはじめた。
予想通り神社まで下ってきたが階段の幅が短く歩き難かった。
猫山の下り
神社
一旦車道に出て高見峰の登山口に取り付いた。緩い稜線を快適に歩いていたが小ピークを越えた辺りで岩場が現れ急傾斜になった。小高見峰は樹林帯に囲まれピークもハッキリしない地面に刺さった指標だけが唯一の目印なので赤テープがなければ辿り着けないと思う。
小高見峰の登山口
猫山に隠れて見えなかった高見峰が姿を現した。
右が小高見峰と左が大高見峰
平らな樹林帯の中にある小高見峰山頂(467m)
赤テープは大高見峰と違う方向を案内しUターンして戻っているからルートを間違えてしまったのかと心配になる。素直に大高見峰に行くなら小高見峰との分かれ道まで戻った方が距離も短いし時間も掛からない。
小高見峰と大高見峰の標高差50m程落ちてから急斜面を登り返すことになる。途中、電力鉄塔を過ぎた辺りから緩く歩き安い山道に変わる。
大高見峰山頂は全然展望がない・・・・山道が続いていたので小さな神社まで足を延ばしてみたが東に狭く開けた場所があるだけで『高見峰』とは嘘偽りで笑うしかなかった。小高見峰なんか樹林帯の真ん中だぜ。
稜線の下り随分と落ちていく
鉄塔を過ぎれば山道は緩くなる。
大高見峰山頂(504m)
大高見峰なのに展望がない
高見峰神社まで足を延ばしたが東に狭く開けているだけだった。
金剛院に向かう
下りのルートは東の点線道を予定していたが山頂付近にあるはずの入り口が見つからない。後から登って来た地元らしき登山者に尋ねてみたが知らないという答えでこの辺りは道がややこしいから猫山の分岐まで下った方が安全だとアドバイスを頂いた。
アドバイス通り大高見峰を下ってきたがコルから南に延びている電力の送電線点検道を前にして雑念が湧いてきた。送電線に沿って道が付いているなら目的の車道に下ることができ予定通していた金剛院を周回ルートに入れることができる。地図と送電線の位置関係を睨めっこしながらこの点検道を下ることを決めた。
送電線が直角に曲がる66番鉄塔までやってくると点検道は谷筋に向かい進路を変えようとしていた。ふと、鉄塔の下を見ると尾根道が続いていた。こっちの方が直線的で金剛院が近くなる。標高差50mなら失敗したとしてもリスクは小さいと判断して判断して尾根道を下りはじめた。
尾根道は車道の峠にジャストで到着し車道の坂道を登らずに済んだ。結果オーライのベリーグッドの選択だった。
送電線点検道を南に下る。
車道の峠にあるお地蔵さんの裏に出た。猫山をバックに金剛寺が見えてきた。
シンボルの石造十三重塔
十三重と云うのが仏教的に意味があるらしいが、現在の塔は十層までしか立っていない。十二層、十三層は境内に保管され、十一層目は何処へ行ったのかがミステリーなのだ。
金剛院から車止めに向かい車道を惰性で歩く、小高見峰の横に真ん丸い月が上がっていた。もう、そんな時間なのか思いつつも歩くスピードが上がらない。
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