祝・愛媛渓流釣り解禁2021

渓流釣り遡行記2021
渓流釣り遡行記2021
 吉野川水系 2021/2/2 晴れ 
10日間予報で解禁日の天気をウオッチしていた。雨の予報に変わったのは5日前辺りだった。雨が降ろうが雪が降ろうが解禁の谷へ出かけるつもりで玄関を出て空を見上げたら隠れた月に浮かび上がった雲の動きが早く風も強かった。
「午後から雨か・・・・」
長い帰り道、ずぶ濡れになって歩いているいる姿をイメージした。
気温が高い雨、山の雪も溶けるかも知れない。
雨が降るなら渇水状況の渓の水量が増えアマゴの活性が上がるだろうと打算的な考えが巡り解禁釣行を1日延ばすことにした。

心配事がひとつ

ウェーダーを新調したが渓流靴とのサイズが合っていない。下敷きのソールを外しなんとか履けるようになったがつま先に圧迫感があり長い距離を歩けるのかという不安があった。
歩きはじめるたら何となくスンナリ、水に入ると滑らかになり指先の圧迫感はなくなった。
1日中ドライな感覚が続くのは久しぶりで快適だった。

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いつものように今シーズンの安全祈願からはじまった。
アタリがあって合わせたら空振りで木に引っかかたり、ホチャンと落ちたりでなかなか今シーズン最初の1尾を手にするまで時間が掛かった。
ギリ6寸位か?
水中からアマゴの躍動がラインと竿を通して手に伝わってくる感覚が心地いい。
漸く今シーズンがはじまったって感じだ。
落ち込みの中はアタリが現れない。
少し離れた水深が最も深い場所からモゾモゾした弱々しいアタリでは針掛かりしない。
竿を上下させアマゴが餌を追うように仕向けないと喰ってくる積極性は乏しい。
雪解けが入ったのか水温はメチャ冷たい。
 
この滝の上にもう一つ滝がある。
雪があると岩場の傾斜が滑りそうでドボーンになりかねないのでパスし灌木を頼りに急斜面をトラバースするのだがこの高巻きも相当怖い。
雪がないとスルスルっと降りることができ反対側の斜面に取り付けば楽で安全に高巻くことができる。
・・・如何にも大物が潜んでいそうな上段の滝はお留守だった。
なかなか針掛かりしない状況は変わらなかった。
そんな中、やっと7寸
日差しが当たる浅い流れでは積極的に喰ってくる。
同サイズのアマゴが餌を奪い合う姿が見られた。
気温が上がり水温が緩んだのか?
水が冷たいのは変わりないがチョットした水温差でアマゴの活性は変わってくるのは不思議だ。
8寸が掛かった。
強い引きに慌てて玉網を出してしまった。
北斜面の多くの渓には大きなオレンジの朱点のアマゴが幅を効かし勢力拡大している中、コイツは控えめな朱点をしている。どちらかと言えばシンプルなこちらの方が好きだ。

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3段滝
2段目・3段目は雪があるとパスする区間
2段目に立つことができれば3段目は簡単に走行できる。
落ち込みの奥、チョット違和感があってラインを張ると引き込まれたので合わせを入れた。「大物かも・・・・」と一瞬思ったが早い段階で浮いてきたので余裕だった。
ギリ9寸
大きなオレンジの朱点タイプは大きくなると解禁当初でも太っている。
寒いときは暖かい渓飯がいい。
ガスコンロと鍋を持ち込んだが重い荷物が更に重くなってしまった。
軽量化を考えなければ身が持たない。

最長寸
簡単に上がってきたので大したことないと思っていたら長~いじゃないの、メジャーを当てたら28cmの最長寸だった。
立派な尾鰭だけなら尺クラスなんだけど骨皮筋右衛門・・・・餌が豊富な春先になれば尺を超える可能性は十分ある。
最後の大滝を越える。
もうヘロヘロなので最後の急斜面で足が止まった。
滝の岩場に何となく道が続いているような感じがしたので回り込め楽が出来ると思った。
ドン付きに今まで見たことのない壺付きの滝・・・・降りるかどうか迷ったけど壺の深さの魅力に負けて岩場を滑り降りた。
壺はお留守だった。
さて、引き返すのは面倒だし、滝は直登出来ない。
反対の斜面は下手に落ちれば大滝への滑り台に続いているので嫌らしいが楽が出来る最短ルート、落ち葉を除け足裏のグリップを確認しつつ上から伸びてきた細枝を手繰り寄せたら上手くいった。もう少しで魚止なんだけど帰り道が近くなり渓に下るのが面倒になってきた。
8寸と9寸が2尾・・・・解禁日にしては上々な釣果なので納竿することにした。
 
帰る途中、正面の高い山に全く雪が見えなかった。
解禁日は雪なし釣行で読みが当たったけどこの先こんな状況だと春先の渇水が気になってしまう。
遡行データ
 2021/2/2  晴れ
 遡行距離:7.0km 標高差:230m 吉野川水系
 釣果:30尾 最長寸:28.0cm キープなし

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