源流の新緑が眩い季節

渓流釣り遡行記2021
渓流釣り遡行記   2021/5/11 晴れ
前回の釣行から季節が1週間進んだ。
標高は大して変わらないのに北斜面・南斜面の違いなのか広葉樹の巨木の若葉が葉を広げ渓を覆っていた。陽の光が差し込めば、まだ薄い葉を通した光が漏れ水面の流れが若葉色に反射する。
寒くもなければ暑くもない源流は最高の季節を向かえようとしていた。
 
渓の入り口にたき火の跡、ビールの空き缶を放り込んだ悪態はまだ騒がしいGWを引きずっているようだ。
「今日は釣れないかも知れない・・・・」と思いながらデンジャラスな大滝を高巻いた。
5~6寸とサイズは上がらないがアマゴの反応は悪くない。
さては大滝を前にしてビビったのか?

 

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岩に苔が付いていれば薄緑の世界が気持ちいい。
シンドイ思いをしながら源流釣りに拘る理由はこの風景の中に包まれたいからだ。
 
漸く7寸オーバー
良型は出なくても美しい風景の中で美しいアマゴに出逢えるだけでいいじゃないか・・・・
 
 
写真も真面目に撮った。
高度感があって横ヘツリの段差がメチャ怖い滝の落口の上にピンクのシャクナゲが咲いていた。
過去に通過している妙な自信が恐怖心を押さえ何でもないように岩場に取り付いて進むが一つ段取りを間違えれば滝壺にドボーンなんてことになりかねないので慎重さを怠ってはいけない。
 
少し8寸に足りない。
背掛けのスレだったので狭い長渕をメチャ泳ぎ回られた。
股下まで浸かった後のシャワークライム
門のような岩壁を通過するには急斜面のザレ場を這い上がるのと二択・・・・冷たい方を選んだ。一度水に浸かってしまえば積極的にバシャバシャと水の中を歩くようになった。

二又で水量が二分する。
いつもは水量の少なさから納竿するが納竿にはまだ早いので足を踏み入れた。水量が少ない上に流れが緩いのでアマゴは居そうに思えなかったが傾斜が出てくると水が集まる小淵が現れチビアマゴを見かけるようになった。
 
何淵も釣れない区間があって
「もう、終わりかな?」と思っているとアタリが出るので上へ上へと誘われる。
ラスボスの8寸は2条のショボイ落ち込みの間に潜んでいた。
水深が浅くバシャバシャといい感じで上がる水しぶきが堪らなかった。
結局、水が無くなるまで渓を詰めたがチョットした深みがあればチビアマゴが泳いでいる不思議な渓だった。
帰り道から見える源流の風景は若葉色が水面に映り込み美しかった。
いい渓だ。

反対の二又入り口は立木が覆い被さり竿を出しにくい。
何淵かパスして仕掛けを入れるといきなり8寸が針掛かりした。
時間も時間だし様子見程度に考えていたがこのまま終わるわけにはいかなくなった。
 
積み重なった大小の石が渓を埋め竿を出せる場所は少ない。
アタリが少なく魚影は薄いように思われるが偶に針掛かりしたらソコソコのサイズが釣れる。掛けた瞬間、落ち込み際を竿を曲げ走り回るので得意のスレ掛かりかと思っていたが近くに寄せてみたら結構デカくてカッコイイヤツ・・・・メジャーを当てるとギリ9寸で本日の最長寸だった。こんなところで9寸が出るのだから少々シンドイ思いをしても源流釣りは止められない。
疲れた足をかばいながら大急ぎで渓を詰めた。
しばらくアタリが無く水が積み重なった石の下に伏流し出したので写真の淵で納竿した。
目に鮮やかな若葉の自然林が続いているので水が復活するかも知れないがもういいだろう。
遡行データ
  2021/5/11  晴れ
  遡行距離:5.3km 標高差:300m 吉野川水系
  釣果:46尾 最長寸:27.0cm キープなし
 

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