2020最終日 

渓流釣り遡行記2020
渓流釣り遡行記2020
 吉野川水系 2020/9/27 雨のち晴れ 

前々から約束をしていたSさんと釣行することになった。

彼とは『謎の渓 釣行隊』で一度、高知飲み会で何度かご一緒してので知らない仲ではない。

2日前に100㎜の雨が降った。「チョット降りすぎやなぁ~」今シーズン最後の釣りになりそうなので大事をとり釣行予定を1日伸ばした。

待ち合わせ場所から少し走ると通行止めの看板・・・・最終集落もあることだし通行できるようになっているだろうと安易に考えて前進したが大崩落で道は完全に塞がっていた。

『最終日に相応しい渓』だと思っていたので他の渓は全く考えていなかった。「さて、どうする?」1時間掛け反対側から大迂回すればなんとかなるだろうと来た道を引き返した。

 

1時間少々遅れで車止めに着いた。

晴れの予報で最終日は気持ちいい釣りができる筈だったのに小雨がパラついていた。

最初のゴルジェの連瀑を前にして水量の引き方がイマイチ・・・・この連瀑は徒渉を繰り返し水際に取り付かないと通過できないので急斜面の林道から高巻くことにしたが朝っぱらから結構キツい・・・・

Sさんは昨日も釣りに行っていたそうだが涼しい顔をして歩く距離が離れてしまう。

雨が降るからカメラと三脚のセットを車に置いてきてザックの荷物は軽くなっているのに若い人と釣りに行くのがシンドイ年頃やわ。

「この淵は大物の実績があるよ」と云ってSさんに任せたら9寸が掛かった。

これは、然も釣らせてあげたような感じがして(そんなことはなくSさんの実力なんだが・・・・)自分が釣った時よりも嬉しくなるシーンなのだ。

写真を見ると最源流部でしか見たことのない鼻ペチャ不細工アマゴに似ている。

在来タイプが下流域まで広がっているとしたら今後の成り行きを見守りたいと思う。


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なんだか旨そうなキノコ・・・・知識がないので手出しができない。

自信を持って採取できるのはマッタケ・シイタケ・マイタケくらいしかない。

今シーズンのミニマム、3寸に満たないサイズ・・・・8号の大針と太ミミズを咥えていた。

「かいちょう上手ですね」と褒められてしまったが「とんでもない。アマゴが餌を喰うのが上手いだけなんよ」と答えておいた。

途中の大滝もSさんに任せた。

高巻きに備え竿をたたみ脇で見物しているとアタリがあって合わせを入れたら上から垂れてきた枝が釣れたと同時に落ち込みを指さし「大きいのが走った!」

『もう、竿仕舞ったのに・・・・』面倒くさそうな顔をしながらチャンス到来にほそく笑んだ。

引き込まれるような凄いアタリがあって底から動かない・・・・滝壺に沈んだ倒木に絡んでしまいそうなので強引に引き上げた。

凜々しい顔をしたカッコイイ雄

いつもは写真を撮って自己満足している単独釣行なんだけど、一緒に釣果を喜んでくれる相棒がいるのは楽しい。


最源流入り口の末広がりの滝は今まで見たこともない水量を落とし、渓の流れも倍以上の水位になっているが最初の連瀑をパスした以外遡行に問題はなくアマゴの活性が高さが目立っていた。

まだ不安定な天気なんだけど、時折晴れ間が見えるようになり雨に濡れた雨具が乾くようになった。

禁漁期を前にして源流の厳しい冬を乗り越えるために防寒衣装を身に纏うアマゴが多い中、コイツはまだ夏衣装のままだった。

水温は例年より暖かいのか?


最源流部の風景、狭まった谷幅を一枚岩でナメ床の比率が高くなる。

釣れるポイントは限られるが釣り安く遡行が楽しくなる渓だ。

斜面を見上げれば原生林・・・・こんな気持ちがいい渓は滅多に無い。

水量が多くアマゴの活性がいいので何年か前から下がった魚止を越え上流部を釣査してみたがアマゴは居なかった。

魚止めになる要素は何もないのだが冬場の環境が厳しすぎるのかも知れない。

 

さて、今シーズンの渓流釣りはこれにて終了しました。
また、来年もヨロシク

遡行データ
 2020/9/27  雨のち晴れ
 遡行距離:8.7km 標高差:250m 吉野川水系
 釣果:23尾 最長寸:28.0cm キープなし


コメント

  1. tanisi tanisi より:

    Sさんからのコメント(代理)

    最終日納竿釣行お疲れさまでした。 四国の渓流釣りと出会ったのが10年前、いつもの田舎での釣りで釣果も上がらずっていたところ、見つけたのが会長のホームページでした。ルート開拓や遡行記、谷の雑学などなどを読み勉強させてもらい、初めて田舎以外へ新規開拓、短い初めての谷に苦戦し2度目にやっと魚止めに…そこで植林に赤テープと杣道発見誘われるように下って行くと元来た道まで無事難なく安全に帰ってくることができました。四国の渓流釣りに書かれてある通りでした。 それから会長のホームページが僕の“教科書“となっています。四国の渓流釣りを通して439師匠とも偶然とは云えないような出合をして、また釣友などもできました。四国の渓流釣りを永く続けられてたことに感謝します。 最終日の待ち合わせ場所粋な計らいでした○○って場所!
    会長にはシナリオが出来上がってたんですよね?
    帰りも遠回りして高速の入り口まで見送ってくれた会長、思い出となる納竿釣行本当にありがとうございましたm(_ _)m

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