吉野川水系 2018/5/27 晴れ
渓沿いには数多くの大カツラが自生している。
1本1本の立ち上がった樹は大した太さではないけど、地面に現れた根元は巨大で神が宿るにふさわしいと思える不思議な姿は、源流の象徴であるブナと同等くらいに大好きな木のひとつだ。
斜面に植えられた植林が気になるが、渓相は悪くないし水量もまぁまぁ。
如何にも釣れそうな深淵なのだが無反応だった。
渓沿いに歩き安い路が付いているから釣り人の入渓が多いのが原因かも知れない。
2つ目の大滝
突起した岩に水が当たって複雑に落ちる様と苔が生えた滝壁が美しい。
右の滝の飛沫が届かない水面に8寸クラスが数尾浮いていたが完全に無視された。
餌が違うのだろうか?
高巻きは、滝と同じ高さまで這い上がり狭いテラスを横移動する。
大滝の上にはもう一つ滝があって、側面の岩壁を登らなければならない。
現在は大して難しくないが、雪のある時期滑落を気にしながらメチャ怖かったのを思い出した。
暫く遡行すると渓は二又に分かれる。
先ず、魚止め確認のできていない右又に入る。相変わらず6寸クラスに遊ばれる中、大物を掛けたが取り込む寸前目の前でバラした。
尺はなかったと思うが9寸後半は確実にあった。
最近、どうもこう云うシーンが多い。
どうせ、リリースするのだから・・・・と慰めを口にする。
せめて顔を拝み写真に収めて置きたいものだと、また悔やんだ。
アタリがなくなり泳ぐアマゴも見かけなくなった。
水量、ピークとの関係、渓の形成・・・・まだ魚止めには早すぎる。普通の釣り人なら労力と釣果を考えれば引き返すのだろうと思いながら遡行を続けた。
深入りし過ぎて失敗することも多々あるのも確か。
アマゴ8寸(25cm)
魚止めの主とはならなかったが諦めず遡行して良かった。
この渓のアマゴは朱点がない。
漁協や卵放流よる放流魚じゃない事実を示している。
ヤマメ? 四国はアマゴ域だからアマゴでいいじゃないと思う。
右俣から戻り左又を釣り上がる。
苔生す渓、左又の源流の渓相は素晴らしい。
アナグマが渓に降りてきた、咄嗟にカメラを構えたが間に合わなかった。
それと鹿を数頭見た。
昔、この水系で鹿なんて見ることはなかったのに遭遇する機会が増えてきた。
食害で山が荒れなければいいのだけど・・・・
ここまでくると帰り道がややこしくなる。
植林の作業道は途中で途切れるから渓通しに切り換えるタイミングが難しい。
結局、急斜面を滑り降りるはめになった。
吉野川水系 2018/5/27 晴れ
釣果:33尾 最大26cm キープなし
遡行距離11.0km 標高差400m
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