台風後の源流釣り

渓流釣り遡行記2017
那賀川水系  2017/8/10 晴れ/小雨

迷走台風の5号は室戸岬をかすめ和歌山から日本海に抜けて行った。目的の渓の周辺は72時間の積算雨量が300㎜オーバー、観測箇所は平地にあるようだから山間部は5割増しってところだろうか?相変わらず気象庁のHP、数値の羅列から想像を膨らましている。
以前はWeatherReportのサイト、地図上でグラフィカルに表示され直感的に頭に入っていた。 雨雲からの解析、雨量が1㎜以下になったら積算値がクリアーされたので釣りには都合が良かった。1年くらい前から消えてしまった。有料サイトに格上げされたのか? 知ってる人がいるなら教えて下さい。

100㎜程度の降水量なら次の日でも釣りになるが、300㎜以上となると渓が落ち着くまで2、3日は必要だ。
台風から2日空けて源流部の支流に入った。
橋から上流を眺めると、想像はしていたけど水量の多さはそれ以上だった。源流なら何とかなると思っていたが、1日早かったかも知れない。

1時間弱、林道を歩いてから釣りはじめた。瀬は白波が立ち、淵は尻が長くないと攻めきれない。渓の流れに勢いがあって流されると何処までも流されそうなので渡渉は諦めざるを得ない。遡行困難な場所が現れたら斜面に取り付いて高巻きを繰り返すことになった。



源流の二又までやって来た。
こんなにいい水が出ているのに大きいのが出ないとは・・・・大錘をプラスして白泡の中に沈めると8寸が喰って来た。流れが速い場所でも水流に逆らって元気よく泳ぎ回る。やっぱり本命筋に餌を入れないと大きいのは出ないようだ。



大滝を越えて右支流に入る。最源流とは、こうあるべきって感じの気持ちがいい渓だ。ここまで来ると流石に水の流れは落ち着き釣りやすくなった。何処までもアマゴは出てくれるがサイズが少し小さくなったような気がする。
それでも8寸が出て期待は裏切らなかった。



左支流はアマゴが居ないと云うことになっている。2回ほど入ったことがあるが2回ともアタリなしの完全試合・・・・ボーズ谷の烙印を押した。しかし、釣友の話では『アマゴ居ましたよ』って、そんなことはないだろう・・・・なら、チョット釣査して見ようと思った。

いきなり8寸が釣れた。二又から少し入った場所、ここなら、増水して本流からアマゴが上がってきてもおかしくないな。 まだ、疑念を持ちながら。釣り上がると居そうなポイントは必ずアタリがあって釣れる。ありゃまぁ、釣り人に技術がなかっただけだったのか・・・・
何処までアマゴが棲んでいるのか魚止めを確認するしかないなぁ。


それにしても巨木だらけで原生林のいい森だ。
アマゴが居ないと思っていたから適当な場所で引き返していたのが勿体無い。アナグマが飛び出してきて大木の影に隠れた。
アナグマ・クマ・くま・熊!! ここは熊の生息地だった。慌ててザックの中にしまっておいた熊鈴をザックに吊した。本当にこんなものが役に立つのか??? 気休めの安心材料にはなるかな。

二又から標高差100m位の深みのあるカマを持った直瀑が魚止めだった。深みの中から源流らしいカッコイイ8寸が姿を現した。それから、標高差50m釣り上がったがアタリは無かった。
左支流の納竿場所



もう1本支流に入ことにした。
チョットしたゴルジェのはじまりで本日最大26cmが出た。この支流は平水なら簡単に渓通しで遡行できるのに水量が多くて際どい高巻きを強いられた。

撤退の時間には、まだ余裕があると思っていたが、天気の急変、小雨が降り出し渓が急に暗くなり心細くなってきた。
魚止めは諦め植林の小尾根からエスケープした。



釣果:40尾 最大26.0cm キープ0 
遡行距離14.4km 標高差270m


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