ユル渓の二又

渓流釣り遡行記2017
吉野川水系  2017/7/19 曇り/晴れ

20年近く前に入渓して、それっきりの渓に出かけてみることにした。
それっきりの理由はいろいろある。

1.大した釣果じゃなかった。
2.渓が緩い・・・・当時は傾斜がある渓に達成感を求めていた。
3.渓沿いに登山道が通り、釣り荒れ感が否めなかった。
4.周囲に魅力的な渓が多いから、行きたい候補から漏れてしまう。

渓の上流に二又、右支流の魚止めは確認したが左支流はチョロッと入っただけ、地図を見ていると結構奥が深い、登山道から離れるからいいかも知れないと思った。
初めて入った時は春先、「明けた渓」と書いてあったので若葉が付く前だと思う。今回は深緑に覆われていた、天気が悪いせいか何となく暗い感じがする。
季節だけで渓のイメージはこんなに違うものか?
渓が緩いのは変わらない
落ち込みの落差は1mチョット、渓幅が広く幾つの流れに別れるので淵の深みはそれなり、 落差が増し、流れが集中すれば上の写真の様な立派な淵も現れる。歳を重ねると足腰が弱くなるなら、今の内にこんな渓をいくつか用意して置いた方がいいかもね。
スレているのか?なかなか針掛かりしない。
明るくなり水の中の状況が見えるようになってきた。餌の周りに数尾寄ってくるのに餌の先をチョット咥えて走るだけ・・・・辛い経験でもあるのか?それを合図に四方に散って寄りつかない。 魚影は濃いと思うのだが 釣れてくるのは5寸が中心で極偶に6寸まで・・・・釣れないよりマシだけど少し物足りない。


二又手前の傾斜が上がりだした場所から、アマゴの喰いが上がり出したが型は変わらない。 左支流に入ると淵毎にあったアタリが止まった。元々アマゴが居ないのか?源流目当ての専門家がいるのか?二又から標高差100m弱まで釣り上がったけどアタリなし、モチベーションが続かず納竿した。水流が多かった本流に戻って『大物を狙おうか』なんてガラにもないことを考えはじめた。


右支流は左支流に比べると水量が少ない6:4って割合だろうか?大した期待もなく、釣れなかったら本流に下るつもりで浅い瀬に竿を出すと6寸、次に小淵で7寸・・・・「ありゃ、まぁ」って感じ型が一回り大きくなって入れ喰いだわ・・・・このままじゃ止めるわけにはいかない。

少し大きめの淵で8寸
8寸が釣れれば、本日の釣りが報われる。
苔生す天然林の斜面、大樹が重なり合い気持ちがいい大好きな風景です。斜面の50~100m上には植林の影が見え隠れする。釣り上がってくる途中、小規模な崩落が数カ所あったが何れも植林だった。天然林には植林の崩落を食い止める役割もある。
密集度と根の張り方が全然違います。

 植林が渓まで迫っている場所では、一度崩落がはじまると流れを堰き止め新たな土石流を呼ぶ
 健全で豊かな山であるなら大災害は起こらないように思う。
アマゴ9寸(29cm)
強い引き・・・・尺あるか?と思ったんだけど1cm足りない。今年4本目の泣き尺、9寸は16本目・・・・9寸はコンスタントに出るのに源流で尺を釣るのは難しいなぁ。
   
小支流との合流点の下、岩に流れがぶつかり深くなったエグレの下で喰って来た。水量が少ない源流では、深みと隠れ家が揃うエグレが大物の重要なポイントになることが多い。


泣き尺が釣れてからもアマゴは出た。
魚止めの滝、この滝は薄い記憶の中にあった。上流から流れてくる餌を独占できるから大物が育つ可能性が高い。メチャクチャ期待したんだけど、針掛かりしたのは8寸だった。

 魚止めの滝を越えた。
 良淵が2つと最後に10mの大滝、アタリはなかった。20年近く時が流れても魚止めが変わらなかったことに渓の豊かさを感じる。チビ助に遊ばれた揺る渓、源流の魚止めまで詰めると何とかなった。
激戦区ではからっきしダメ、俺の源流釣りってそんなもんです。左支流も源流を詰めればアマゴが居るかも知れない・・・・来年以降の宿題だな



釣果:39尾 最大29.0cm キープ0 
遡行距離8.8km 標高差300m


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