つ抜けの8寸

渓流釣り遡行記2017
吉野川水系 2017/3/11 晴れ
北斜面の標高の低い渓に入ろうか? 南斜面の標高の高い渓に入ろうか?
迷いながら県道に入ると標高の高い山にはかなりの雪が積もっているようなので北斜面の標高の低い渓に向かうことにした。
山道に入ると先行車が1台 ・・・・山仕事にしては早すぎるし、登山者か?車止めまでついて行くと通り過ぎていった・・・・
取り敢えず渓の優先権を確保したが、渓の入り口まで雪が迫っていた。今日は暖かくなるから寒さは大丈夫だろう。しかし、源流の入り口にある岩壁の階段、雪があると滑って登れない・・・・源流に辿り着けないなら,この渓を釣る意味は限りなく小さくなってしまう。結局、この渓は諦めて南斜面の標高の低い渓に入ることにした。

南斜面の標高の低い渓の車止めまで下って来た。車止めには大量の吸い殻、ホッカイロ、コンビニのお手拭き、ミミズの箱が散乱していた。渓流釣りを愛する人が捨てたものとは思いたくないが事実は事実なので残念でならない。こう言うシーンを目にすると「こんな輩に負けてはいけない」とファイトが湧く変な性格

他人様のゴミを拾う趣味はないがあまりにも酷い状態だったので帰りに拾って片付けた。ゴミを拾ったところで何の解決にもならない。誰かが片付けてくれるなら、捨ててもいいやと思われるのがオチ、釣り人がどうのこうのじゃなくって、ゴミを捨てても平気でいられる人間性の問題
でも、釣りをする人=ゴミを捨てる人と世間は判断する。 世間から見て誇れる釣りを目指そうじゃない。

いつも釣れないから下流はパスする。青石の一枚岩でいい感じの落ち込みが連続する区間、半信半疑で落ち込みに仕掛けを入れると6寸が姿を現した。

大滝の大淵が連続する場所 アタリすらなかった。後で釣り仲間から聞いた話、川鵜の群が縄張りにしているそうだ。空から突然襲来し、水の中まで追い回されたんじゃアマゴもたまったものではない。生き残ったとしても巣穴から出てくる筈もないだろう。


大した釣果もなく二又までやって来た。二又の淵で6寸を2尾追加、「さぁ、これからだ」と気合いを入れたが支流は沈黙したまま・・・・1回だけ大きなアタリがあって竿先が引き込まれたが針外れ。チャンスに弱いのはいつものこと・・・・大滝を越えて支流を釣り上がったがアタリなし。魚止めは過ぎてしまったのか?

本流に戻っても状況は好転しない。漸く、本日最大7寸、9尾目が掛かる。
期待していた横長の深淵も無反応・・・・車止めで大量の吸い殻を見たとき別の渓に行った方が良かったのか?ゴミの輩に首根っこを押さえつけられているようでやな感じだ。せめて『つ抜け』で終わりたいと、いつしか目標が10尾になった。(ちっちゃ)
久々のアタリ・・・・慎重に合わせた。チビちゃんが針掛かりした。「つ抜け」と大きな声で叫んだ後、手元に来たとはモツゴだった。ガッカリ なんでここに居るんだ!


なぁーんか脱力感・・・・時間も時間だし、もうやめようかな?取り敢えず先に見えている滝までやってみることにした。狭まった2条の落ち込み深みがある。仕掛けを入れると直ぐにアタリ、今までにない引き『つ抜けの8寸』だった。ニンマリ、小さな目標達成 ムチャクチャ嬉しかった。


それから、淵毎にアタリ6寸、7寸が釣れるようになった。漸く『ゴミの輩』のしがらみから開放された。残念なのはタイムオーバーで魚止めまで届かなかったこと、今度来るかどうか分からないけど、魚止めの確認は次回に持ち越しだ。
釣果:17尾 最大25.0cm キープなし 遡行距離8.6km 標高差350m

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