連爆帯を越えて源流へ

渓流釣り遡行記2016
吉野川水系  2016/7/2 晴れ
5時過ぎから歩きはじめた。
涼しい内に標高を稼いでおきたいところだが急斜面を1時間も歩けば汗が噴き出してくる。連爆帯を林道から高巻くのか?釣りながらやり過ごすのか? この連爆は厳しくて釣り人を寄せ付けない筈なのに魚影が薄い。できれば林道からパスしたいところだが、この先1時間以上の行程、連爆を釣る気満々の相棒に押し切られてしまった。オーバーヒートした身体に渓の冷気が気持ちいい。

アマゴ8寸(26cm)
岩壁の間を流れ落ちる滝からはじめる。落ち込みの中に仕掛けを入れるとアタリがあっていきなり8寸が掛かる。「ね、連爆も楽しいでしょう」と相棒は得意げに言った。

滝を釣ったら次の滝が待っている。滝と壺がセットで平らな場所が少ない。
そして、この渓最大の斜滝、手足が長い相棒はスルスルっと簡単そうに登り切った。逆に手足が短い俺は突っ張たり、しがみついたり・・・・持ち合わせている遡行技術を全て使わないとクリアーできない。
「おぉーい、まっちくりー」
衣服が濡れても直ぐに乾きはじめるからシャワークライムが気持ちいい。夏の渓流がはじまったって感じですね。

アマゴ9寸(27cm)
朱点が黒点に重なり在来を感じさせるシンプルでいいアマゴだ。
今日は毛鉤に分があるようで釣果はテンカラに敵わない。でも、型が負けなかったのがせめてもの救いだった。

漸く渓が緩くなり長く厳しかった連爆をやり過ごして源流域に入った。待望の源流域だが連爆帯同様、毛鉤の方が反応がいい。

アマゴ7寸(22cm)
小支流の流れ込みを幾つか越えて水量が少なくなってきた。やっと、餌釣りの反応が良くなってきたところなのに魚止めが近い。

アマゴ9寸(27cm)
小さな朱点が宝石のようにちりばめられている。しばし、二人で見取れていました。最源流の魚止めに棲んでいるアマゴは凜々しくて美しい。 
釣果:14尾 最大27cm キープなし 遡行距離10.6km 標高差770m

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