源頭の原生林を歩く

渓流釣り遡行記2016
那賀川水系 2016/6/6 晴れ
渓沿いに車道が延びているので、長らく遡行候補から外れていた渓
しかし、地図をよく見ると源頭に広く平らな場所があり渓と尾根の高低差がない。その先は主尾根まで標高差が200mくらいあるので、まだ水の流れが残っているものと思われる。植生は広葉樹マーク、広い原生林の中をゆったりと渓が流れている風景が想像できた。アマゴは棲んで居るのか?棲んで居るとしたらどんなアマゴなのか・・・・実際に渓を詰めて、その場所を確かめてみようと思った。
落石現場に遭遇した。手で動く落石は大方片付けたが、車幅を塞ぐ大岩二つが邪魔をして通れない。 諦めて下の渓を釣ろうかと思ったが諦めの悪い性格、斜面にあった木をテコにして大岩の隙間に掛けてクニュクニュやってみる。どうやっても幅方向に広がらないので縦にズラして、車を斜めから進入させ通り抜けることに成功した。
30分近くのロス

渓沿いの車道に入る。車道とは名ばかり轍や落石で入り口から少し走っただけで通行不能になり、下降しやすい場所まで歩くことにした。渓は緩いが釣るポイントには不自由しない。しかし、人気がある渓なのかアタリは散発的だ。偶に針掛かりするアマゴは6~7寸と言ったところ

大滝が現れ、ザレた斜面を高巻く、無理をしたら渓に降りられそうだがその先も嫌らしいそうな大滝が待ち構えているのでパスした。車道が近く緩い渓なのに思いの外大高巻きになってしまった。

アマゴ8寸(24cm)
岩の向こうに仕掛けを入れると小さなアタリがあるが針掛かりしない。どうせチビが太虫の先を突っついているのだろうと思っていたので8寸にビックリ、原生林の渓と思っていたので砂防エンテがいくつか現れるとは想定していなかった。

総じて緩い渓
いい感じで起伏があって滝や淵が現れる。

アマゴ8寸(25cm)
渓に林道が近づいた辺りからポイント毎にアタリが出るようになる。殆どの釣り人はここで引き上げるのかも知れない。

アマゴ9寸(29cm)
細身だが長い・・・・𢮦寸してみると1cm足りない。9寸は既に去年の実績を越えているのに尺がでない。渓流シーズンは残すところあと半分 ちょっと深刻だなぁ。
まぁ、そのうち何とかなる! かな?


渓が緩くなり植林が迫ってくるようになって来た。この辺りは、地図で広葉樹マークなのに・・・・何のための車道なのかを考えれば植林と伐採と言う答えになる。だとしたら、目的の場所は植林に変わっていたとしても不思議はない。

源流の二又を越えてから渓と周囲の風景が一転した。幹と枝を広げた大樹の群生、苔が生えた岩
湿気に満ちた、とても気持ちが良い空間が広がる。

二又を越えると渓の流れが伏流するようになり魚止めを過ぎてしまった。尾根筋まで這い上がって目的の場所に向かう。




尾根に立つと原生林が広がっていた。
そして、斜めに幹を広げたブナの巨木が姿を見せた。

目的の場所は尾根と渓が交わった広く平らな原生林、伏流していた水が復活してゆったりと流れている。渓が流れる音と広葉樹の隙間から柔らかい光が実に気持ちが良い。想像していたより、遙かに素晴らしく感動的な空間だった。残念なのはアマゴは棲んで居ないことだけだ。

釣果:18尾 最大29cm キープなし 遡行距離10.2km 標高差440m

YouTube動画四国の渓流釣り 源頭の原生林を歩く
アップロード:2016/6/9


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