四万十川 原生林の渓

渓流釣り遡行記2015
四万十川水系  2015/5/26 晴れ
四万十川は家から遠く数回しか釣行したことがない。冠としている山々が低くて緩く長いイメージが残っている。ただ、数回の釣行で四万十川を語るにはあまりに大きく広範囲すぎる。蛇行しながらいくつもの大支流に分かれ、そこから毛細血管のような小支流が枝分かれしている。また、愛媛県の南予から流れ込んでくる広見川、目黒川を合わせると訳が分からなくなってしまう・・・・ 
渓と車道が離れる辺りから入渓しようと思ったが、帰りのことを考えるといつまでも釣ってはいられない。かといって渓と車道が交差する場所から魚止めまででは短すぎるし誰もが考えることなので釣り荒れしているに違いないと思った。途中から入れたらいいのだが等高線の混み具合から判断するに傾斜が急すぎる。取り敢えず渓と車道が交差する場所まで車を進めてみると、途中赤テープが目に入り渓に向かって林道が延びていた。

最初の1尾目、パーマークが6個で大きい 「四万十川源流の会」と言うサイトで四万十川原種のパーマークは5個から8個で少ないという記事を読んだことがある。『在来種フェチ』の俺としてはテンションが上がったが上流で車道と交差して放流があるとするならば在来種の可能性は薄い。ただ、よその地域から持ち込んだ放流や卵放流で、元々渓に棲んでいるアマゴの原種が分からなくなった漁協が多い中で地元の原種を守り育て放流している漁協に敬意を評したい。

ご覧の通り渓は緩やか、東予の厳しい渓に慣れている俺にとっては少々物足りないが1枚岩の川床が続くきれいな渓だ。両岸は常緑樹が多い雑林の原生林になっている。ソロソロ陽の光が渓に届いてもいい頃なのだが樹木が密集しているのでこんな広い渓なのに薄くらい。
8寸が掛かる。パーマークは6個
パーマークは6個か7個、5個は釣れなかった。川床が黒いのでアマゴも黒い保護色になっている。

渓相は、1~2mの落ち込みに広めの淵が広がっている。
岩には乾いた苔が付いている。岩は丸みを帯びていて、濡れたフェルトで乗るとよく滑るので
接地面積を意識しながら慎重に歩かないと滑ってバランスを崩す。

右からの支流が流れ込む辺りから渓に傾斜が出てきた。
両岸が切り立って遡行が難しくなってきた。相変わらず岩がよく滑るので立木にテープを掛けてクリアーする。4mくらいのテープをベストに入れておけばチョット嫌らしそうな場所を安全に遡行できます。

傾斜が出てきて、だんだん渓相が良くなったのに、何故かアタリがピッタっと止まった。帰りに車道を歩いていると怪しい車が右支流に止まっていた。登山でも仕事でもなさそうだ。だったら釣り?車には「俺は釣りだぞ」ってアピールしているのに、態々その上流に入るかなぁ?
釣る場所は一杯あるのに、訳が分からない。


本当は魚止めを確認したかったのだけれどアタリがないんじゃ仕方がない。車道が交差する場所から水線が切れる半分くらいで納竿した。東予とか吉野川水系の原生林の渓とは少し違うけれど、なかなかいい渓でした。
釣果:20尾 最大24cm キープなし 遡行距離11.5km 標高差250m

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