河川修繕工事

四国渓師ブログ
2017/8/25

1ヶ月程前から、近くの川に重機が入って河川修繕工事がはじまった。目的は、川が猪の住処になっているので身を隠せる樹木を撤去する工事と聞いている。半月ぐらいで大方の竹林や樹木が撤去されたので工事は下流に移ったのかと思っていた。

夕方、散歩がてらに見に行くと「なんじゃ、こりゃ」って言葉を失った。川底は真っ平ら、両サイドは幅2m・高さ2mの土手が出来ていた。近所の人は「サッパリして良かったね」なんて云うけど、何も棲むことができない死の川・・・・川には深みや蛇行、石や植生があって生き物の多様性が生まれる場所になる。
確かに猪の住処にはならないと思うが山側との緩衝地帯がなくなった。彼等と対峙する距離が近くなってしまったような気がする(本末転倒かもね)たぶん、何度か大水が出たら川は元の姿に戻って行くのは必至、所詮、人が自然をコントロールすることなんて出来る筈はないのに工事は下流に向かって進行中

道の上も・・・・ 
対岸はホタルが乱舞する場所

工事は、川を渡る道の下からはじまったので 、ホタルは大丈夫だと楽観視していたが、道の上も掘り返されて同じ状況・・・・来年のホタルは絶望的状況になった。
この辺りは隠れたホタルの名所、時期になれば沢山の見物客が来るのに・・・・ホタルをアテに庭でイッパイなんて毎年のローカル行事がなくなるのは寂しい。

今後、自然の治癒力が機能してホタルの乱舞する川に戻ることを願うばかりだ。

何らかの要望と政策意図が合致して机上で引いた図面、猪の被害を口実に川をいじくり回したいだけのような気がするがどうなんだろう。


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