渓の雑学
『見える魚は釣れない』と云う格言
こちらから見えているなら向こうからも見えている。正真正銘の魚眼なんだから、水面を透してかなりの広範囲が見えているらしい。見られてしまったら警戒心を抱き捕食行動に移らないことが多い。
「スレてやがる」なんて吐き捨てながら次のポイントに移動するしかない。
源流に入ると浅い淵に魚が浮いていることがある。
魚からこちらが見えるはずなのに気にする素振りはない。
外敵に襲われる心配よりも捕食行動を優先して餌が流れてくる前方しか見ていない。
こんなシーンでは釣れる確率が高くなる。
さらに、釣れる確率を上げるために『見釣り』と云う釣り方がある。魚が餌を喰ったのを見て反転した瞬間に合わせを入れる。
目印とか穂先のアタリで合わせを入れるのとは違い、ダイレクトなやり取りが面白い。
問題は餌を何処に落とすかだ
- 目の前に落とすのも態とらしくて怪しまれる。
- 魚の後ろに落とす
後ろに餌が落ちると反射的に捕食行動に移り、怪しまれる時間が少ない論理だ。魚が後ろを向くので目と目が合ってしまう。一発で掛けないと次のチャンスはない。 - 落ち込み中なら流す
魚が餌を追って落ち込みに入ると見釣りという観点から離れてしまうので面白くない。 - 1~2m先の流れに載せる。
魚の捕食行動を見ながら餌を喰って反転した瞬間に合わせを入れる。空合わせになったとしても針掛かりさえしていなければ何度でもアタックしてくる。もし、落ち込みの中に大物が隠れていたら、淵の中の異様さに誘発されて出てくることもある。
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