ハスラーワイドとして噂があったクロスビー(XBEE)が発売された。
Webに掲載された写真を見れば、ハスラーのデザインをベースにして小型車を開発したのは一目瞭然だが、実物はエッジに丸みを持たせデザインと軽規格に縛られないサイズ感の違いからハスラーとは一線を画している印象を受ける。
それよりホイールベースが同等で全長が60㎜・全幅が10㎜短く・カテゴリーも同じSUV、全高が110㎜低いもののイグニスと差別化をどう考えているのか気になるところだ。
動的性能
クロスビーのパワーユニットは K10Cターボ+6速AT+マイルドハイブリッド、ソリオに採用されているK12C+CVT+ハイブリッドなら2WDで30km/l越の燃費も可能なのに登載しなかった。
結果としてエコカー減税対象車から外れてしまった。燃費云々よりコンセプトであるSUVを優先させたスズキの本気度が覗える。
エンジンの比較
K10Cターボ: 996cc 3気筒ターボ
最高出力⇒75kw<99ps>/5500rpm
最大トルク⇒150N/m 1200-4000rpm
K12C : 1242cc 4気筒
最高出力⇒67kw<91ps>/6000rpm
最大トルク⇒118N/m 4400rpm
1000ccの小型エンジンながらターボ付加することにより8kwのアドバンテージ、また、ターボエンジンなので低回転域から高いトルクを発生する。
急な坂道や高速で余裕のある走りが期待出来そうだ。
6速AT
変速機はCVTではなく6速ATが採用された。
マニュアルモード付パドルシフトを操作すれば素早いシフトアップ/ダウンが可能、曲がりくねった林道で楽しい走りができそうだ。
マイルドハイブリッド
スイフトRStと同じK10Cターボ+6速ATのパワーユニットでスポーティな走りでありながらスズキが得意なマイルドハイブリッドを組み合わせて燃費を向上させた。
スイフトRSt
車両重量:960kg ⇒20km/L
クロスビー
車両重量:1000kg(4WD) ⇒20.6km/L
※全車ターボを装備し動的性能でイグニスとの差別化を図っているようだ。
4WD性能
最低地上高180㎜(2WDと同等なのは評価できる)
タイヤサイズUP
ハスラー:165/60R15・77H⇒579㎜
クロスビー:175/60R16・82H⇒616㎜)
ハスラーから受け継いだグリップコントロール・ヒルディセントコントロールに加え、スポーツとスノーの2つのモードが新たに追加し、さらに路面に対する対応力が向上した。
- スポーツモード
力強いトルクを発揮。
エンジン回転数を高めにキープすることで、パワフルでスポーティーな走りを実現 - スノーモード
必要以上のエンジントルクを抑制。
タイヤの空転を抑えることで、雪道やアイスバーンのスムーズな発進・加速をサポート
- グリップコントロール
タイヤの空転が発生した車輪のブレーキ制御を早めかつ強くする
ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポート
- ヒルディセントコントロール
急な下り坂で車速を制御
ブレーキ操作をしなくても自動的に車速を約7km/hにコントロール
アクセサリー
アクセサリーカタログはハスラーよりページ数が多い。
アクセサリーを追加し、個性的なスタイルにカスタムしたり、SUVの様々なシーンに対応できるようになっている。
また、本体カタログではわかりにくいが、アクセサリーカタログにプライバシーシェードとベッドクッションあることからハスラー同様車中泊に対応していると思われる。ハスラーより全長と全幅が長い分、快適な車中泊になることが想像できる。
ハスラー同様、後部にユーティリティナットがあるのでテーブルも取り付け可能
プライバシーシェード
ベッドクッション
ボディーカラー
スーパーブラックパール | ピュアホワイトパール | ミネラルグレーメタリック |
ラッシュイエローメタリック ブラック2トーンルーフ | キャラバンアイボリーパールメタリック ホワイト2トーンルーフ | ファーベントレッド ブラック2トーンルーフ |
クラッシーブラウンメタリック ホワイト2トーンルーフ | フレイムオレンジパールメタリック ブラック2トーンルーフ | スピーディーブルーメタリック ブラック2トーンルーフ |
ミネラルグレーメタリック 3トーンコーディネート | スーパーブラックパール 3トーンコーディネート |
3トン・2トン・単色の豊富なラインナップ
アクセサリーカタログのデカールパターンと組み合わせればさらに増える。
ハスラーデビュー当初、黄色がなかったユーザー不満を解消したのはスズキらしい。
車両価格
安全装備を充実したとは言え、スズキ車としては、やや強気な設定となっている。
MZ-4WD ¥2,145,960
MX-2WD ¥1,765,800
MX-4WD ¥1,908,360
全幅がハスラーより195㎜広い。(C-HR・ベゼルより約100㎜狭い) 狭い林道に分け入るにはギリギリのサイズ・・・・コンパクトSUVの存在意義は大きい。
最小回転半径がハスラーより僅か100㎜大きいだけなのでハンドルの取り回しは良さそうだ。
全長・全幅・全高が広くなった分、釣り道具などの荷物は沢山積める。
ハスラーの動的性能に不満はないが6速ATはカーブが多い林道で魅力がある。
4WD性能が向上している・・・・
今なら、ハスラーをバージョンアップしたクロスビーを選ぶかも知れない。悩むところは維持費ですね。
燃費:カタログ値⇒20.6km/Lだから実質⇒15km/Lくらい(4WD)、燃料タンク容量が30Lだから1回の給油で400kmしか走れない・・・・ガソリンが高くなっているから1年後K12C+CVTが登場してくるかもね
スペアータイヤなしのパンク応急セット、スズキの判断なんだろうがSUVとしてどうなのか?バックドアを横開きにしてスペアータイヤを背負ったらカッコイイと思う
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